かなり盛り上がっている様子の種苗法改正ですが、誤解が多かったり論点がずれていたりするように感じます。
それは種苗法そのものの基礎知識がないから起こっている誤解でしょう。
改正反対!の声が強いように感じますが、よくよく聞いてみると農業者ではない人たちが反対派に回っています。
そもそも種苗法改正について詳しく分からないが、反対派の意見を鵜呑みにして危機感を募らせるパターンですね。
一方で、当事者である農業者はそれほど反対の声を上げていません。もっと声を上げるべきだとは思います。
今回は種苗法改正について情報を整理していきます。
改正の内容が事実どうなっているのか、反対派は何に危機感をもっているのか。
冷静にフラットにお伝えしたうえで、基礎知識をもって実りある議論が繰り返されると法改正にとってプラスに作用することでしょう。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・