スーパーにいけば旬がなくなっている野菜たち。
夏にはナスやピーマン、キュウリなどがたくさん並ぶけれど、レタスや水菜、ニンジンなんかも平気で並んでいます。
そりゃあレタスを長野県で栽培すれば育つでしょうし、ニンジンを北海道から運んできても法律にふれることはありません。
地元ではあまり出回ることがないはずの季節に、他の地域から供給があるというのは贅沢なことだと思います。
食べるな、とは言いませんが、生産者としてはせめて野菜の旬を知ってほしいなぁと願いますね。
という前ふりがあったところで畑に育っている野菜たち。
なんとニンジンが収穫できています。
なんとレタスの収穫が始まろうとしています。
旬を無視しています。
といっても特別なにか手をかけたわけではありません。
暑さに強い品種を選んで栽培しただけ。
その品種にとってはけっして無茶な栽培じゃないので、元気にすくすくと育っています。
こういう普通ならありえないはずの野菜がセットの中に入っていたときに
「うぉっ!まじか松本さんこんな季節にニンジンかよ!」
と驚いてほしいなぁと思って出荷をしているのですが、真夏に人参が届いたからといって誰からも反応がありません。
さみしいことです。
来週あたりから数は少ないですがレタスを出荷してきます。
「うぉっ!まじか松本さんこんな季節にレタスかよ!」
という声をお待ちしております。
「あ、でもこの品種なら真夏でも育つなぁ。」
という玄人じみた声は聞きたくありません。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・