ピンチはチャンスと言うけれど・・・

今年から借りた圃場。
ネギやらジャガイモやら植えてあります。
そして二日前、援農隊に菜の花の苗を植えてもらいました。
その前にはハクサイを植えたりカブの種を播いたりしていました。

せっかくにぎやかになってきたのに・・・

ハクサイは元気かな?なんて思いながらかけてあった布織布をあけてみると

!!!!!

苗がない!
植えてあった苗のうち8割ほどが倒されていたり跡形もなかったり。
隣の列にあった菜の花も見てみると、こちらもほとんど壊滅状態。

   
まさかここまでとは・・・。

犯人はネキリムシ。
発芽後および定植後間もない幼苗期のやわらかい茎を切断したり、株を土中に引き込んで食べたり、枯らしたり。
とんでもないやつです。
被害の多い作物はレタス、ダイコン、キャベツ、ハクサイ、カブ、ナス、トマト、ピーマン、ニンジン、ゴボウ、ホウレンソウ、ネギ、イチゴ、アズキ、ダイズ、サツマイモなど。

他の畑でもすこしは被害ありましたが、ここまでの大打撃は初めてです。
こんなにやられては白旗をあげるしかありません。
普通の栽培なら農薬をぱらっと蒔いて防げるんでしょうけど、うちはそういうわけにいきません。
困りました。

原因はなんとなくわかっています。
この畑、昨年までは普通に稲作をやっていました。
農薬なんかを使っていたでしょうから、圃場内の生態系バランスは崩れていたはずです。
今夏の間は草をはやして養生していましたが、バランスは取り戻せてなかったようですね。
バランスの崩れがネキリムシの大発生を呼んでしまいました。

これまで借りた畑は何年も使われないで草をはやしてあったので、生態系は自然のそれに近い状態でした。
僕が栽培を始めたときにはすぐに自然農法に適応することができたんです。

この畑はもうすこし慎重に使っていかないといけないようです。
そして、この畑が使えないことで他の畑はフル稼働することになりそうです。
忙しい9月がさらに忙しくなりそうです。
困った、困った。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

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