収入保険は農林水産省がごり押ししている制度です。
不測の事態に備えるためのもので、病気やけがに備えるための医療保険、死亡したときに受け取れる生命保険、万が一の自動車事故に備える自動車保険、いろいろありますがそれらと同様なものです。
一般的には収入保障保険と呼ばれたりするものがありますが、こちらは死亡時に受けとる年金のようなものなので似ているようで全然違います。
これまでは農業の収入保障といえば共済でした。もちろん今でもありますが、
農作物共済、家畜共済、果樹共済、畑作物共済、園芸施設共済
など個別の事態に備えて補償が受けられるものです。
ほかにもいろいろなセイフティーネットが用意されているので、万全の備えはできたと思います。
けれどもややこしい。あれもこれも共済やら保険やら制度が複雑。そこで数年前に登場したのが収入保険です。さまざまな事態に対応できます。
・自然災害や鳥獣害で収量が下がった
・市場価格が下がった
・災害で作付け不能になった
・けがや病気で収穫が出来ない
・倉庫が浸水して売り物にならなくなった
・取引先が倒産した
・盗難や運搬中の事故に遭った
・輸出したが為替変動で大損した
などなど、かなり広い範囲をカバーしています。えっ?こんなことでも補償が受けられるの?というほど手厚いです。これは理由がどうあれ収入が減った事実に対して補償する制度になっているからできる補償。すごい制度だと思いますよ。
気になる方は要チェック、動画でざっくりと話しています。
保険料はどれくらいなのか、収入が減ったのに補償を受けられない場合もあるのか、どんな人が加入するとメリットがあるのか、など。
興味があればぜひご覧ください。