小さな農家がサラリーマンの平均年収を超えるための方法

今回の対象は。
雇用をしたり法人化したりして大規模にやっていく人ではなく、個人もしくは家族経営の小さな規模で農業をやっていく人です。
上司がいたり部下がいたりする煩わしい人間関係がなく、経営のすべてを自分自身で把握できるような規模を想定しています。

農業を始めるにあたってサラリーマンとしての人生に見切りをつける人は多いと思いますが、せっかく一大決心して農業をやるんですからサラリーマン時代の収入を超えたいものです。

平均年収
(画像参照:WEB金融新聞

ちなみに。
サラリーマンの平均年収は約400万円。
男女別にみると男性は約500万円です。
職種でみたり年齢でみたりすると大きくばらつきますが、とりあえず今回は無視します。

年収で500万円。
はっきり言いますが、これを農業で達成するのは非常に難しいです。
時給計算してみるとよくわかりますが、サラリーマン並みに年間2000時間働いたとすると、年収500万円を得るためには自分の時給が2500円でなければ達成できません。
時給にして2500円の労働価値をもっている農家が、日本にどれだけいるんでしょうか。

もちろん。
時給2500円を越えるような農家はゼロではないでしょうし、やり方さえ間違わなければじゅうぶんに可能な数字です。
参考までに書いておくと、このブログを書いている私が経営する松本自然農園では、年収500万円を達成していますし、時給換算すると3000円を大きく超えています。
いちおう言っておきますが、謙遜抜きに私は栽培に関して特別高い栽培技術をもっているわけではありません。
むしろ平均以下だと思いますが、それでもそのような数字を残せるんです。
もっと栽培技術が向上すれば、もっととんでもない数字が出てもおかしくないんです。

だから。
ちゃんとした栽培を身に付けている人が戦略的に農業経営をすれば、医師クラスの高い時給(約5000円)で農業をすることもあり得る話だと思ってます。


価格決定権を持ってブランド化していく

個人の農家が年収500万円を達成するための必須条件について。
いくつかありますし、ひとつを達成すればOKというものではありませんが、なかでも重要なのが
生産だけではなく、販売までを手掛けること
つまりは価格決定権を持つことです。

農家が価格決定権を持つのは当然の権利?

これは非常に重要。
ただ畑に出て栽培をしているだけではなく、営業をしたり流通に関わったり、顧客をつかんで直接販売していったり、商品の価格を自分でつけられるような体制をつくっていくことが大切。
そして。
価格決定権を持ったうえで、ライバルよりも高価格をつけても買ってもらえるようなブランド力が必要になってきます。

価格決定権を持つのは最低条件です。
直売所に商品を並べて、周りの農家さんと大きな差がないように値段をつけておいて売れるようにしていくことは誰にでもできます。
ここからさらに、ブランド力によって商品の価値を上げることで、周りよりも高い値段をつけても売れるようになります。
その結果、同じ労働をしていても入ってくる収入に大きな差が生まれることになります。

ダイヤモンド
じゃあブランド力とはなにかというと。
希少価値。
供給を需要が大きく上回ること。

買いたいと思う人がものすごく増えて、供給が追いつかない。
そういう状態を指します。
需要のほうが供給を上回るようになると、買いたくても買えない状況が生まれるので、商品の取りあいになって、価格がほかより高くても売れるようになります。

この野菜を買うならあそこの農園だよね。
あの人から買いたいよね。
と思ってもらえること、ほかでは買えない魅力ある商品をもつことが、ブランド力があるということです。

 

具体的にブランド力をつけるための方法について、さらっと書いてしまえば

高品質の商品をつくること
多くの人に知ってもらうこと

という2点に尽きます。
つまりは生産力と販売力。
なんとも当たり前の答えです。
当たり前だけど難しい、それがブランド化です。


新規就農しようとしている状況では、高い時給を意識したりブランド力をつけたりすることは考えられないかもしれません。
でも。
せっかく農業をやるんですから、次の世代が憧れるような農業経営をしていきましょう。
そのために最初から高い意識を持って行動していきましょう。

 

 

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