原産地から読み解くキュウリの育て方については基礎編でお伝えしました。今回はさらに一歩進めて、無農薬で栽培するときにはどうか、多品目栽培をするときにはどんなところに気をつけたらいいのかを解説していきます。
といっても有機だから多品目だからという枠が直接的に栽培へ影響するわけではありません。どちらかといえば間接的。関わることは間違いありませんし、影響も少なくありませんが、本質的なところから見ていくと栽培方法が変わってくるという話です。
曲がっていること。サイズが一本一本それぞれ違ってること。そして品種がいくつもあり個性が際立っていること。「顧客が見えれば経営が変わる」とおり、キュウリの栽培においても顧客が見えてくれば栽培が変わる。そんな話が今回の中心です。ぜひご覧ください。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・