「日本一小さな専業農家」風来の源さんこと西田栄喜さんをご存知でしょうか。
石川県能美市で30a(約900坪)の畑を耕作している西田さんは、「借金なし、補助金なし、農薬なし、肥料なし、ロスなし、大農地なし、高額機械なし、宣伝費なし」など一般的には不利だと思われる条件で、年間1200万円を売り上げるなど小さな農家のお手本とも言える存在です。
コロナ禍で働き方や生き方を見直そうとする動きがあり、農業に目を向ける人が増えているという話をよく聞きますが、将来的に大規模農業をやろうとする人でも最初は小さな農業からスタートしますし、身の丈に合った小さな農業を実践していこうと考えている人は多いのではないでしょうか。
そんな人にとって30aで売上1200万円の数字は非常に魅力的に映ります。実際にその経営をするために必要な考え方、揃えるべきもの、実行力などはもちろん西田さん独自のものがあるでしょうけど、それは書籍「農で1200万円!」の中でしっかりと解説をされているので読んでみてはいかがでしょうか。
30aの畑で年間50種類以上の野菜を育て、野菜セット・漬物などにして、おもにホームページで販売。小さい農業できちんと稼ぐコツや、コロナ禍で農に向かう人が増える時代だからこそ考えるべき価値観など、地に足をつけて走ってきた農のトップランナーだからこそ言える貴重な話が満載です。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・