多くの農家が持っている悩みとして
単価が低すぎてきつい!なんとかしたい!
よくありますよね。
箱にたんまり詰め込んだのに
キュウリ300円/kgだと!一本30円とかやん!
水菜200円/kgだと!割に合わんわ!
どれだけ大量に出荷すればオレは報われるんだ・・・
と延々と繰り返される作業に嫌気がさす方も多いのでは?
もちろん農産物の取引にはいろんな形があるので一括にして話をすることはできません。
JAから卸売市場へ
業者と直接取引
小売店に納品、道の駅や直売所で販売
消費者へ直販
流通経路は様々で、取引の単価もそれぞれ違う
とはいえ販売価格が安すぎてやってられん!という悩みは多くの方が抱えていると思います。
売上=単価×数量
商売はだいたいこの式で当てはめることができますし、農業でもほとんどこの式で売上を計算できます。
売上をアップするには出荷量を増やすか、取引単価を上げるか、と考えればシンプルでいいのですが実現は決して簡単ではありません。
なんとかしやすいのは出荷量を増やすことですが、必ずしも規模拡大できる農家ばかりではありませんから、収入アップを目指すなら単価を上げることも考えなければならないわけです。
単価の難しいところは、取引する相手との駆け引きで決まることがほとんどだということ。自分の希望だけがスムーズに通ることなんほとんどないでしょうね。
とはいえ単価を上げる方法はいくつもあって、その中の一つを今回はご紹介します。
いちおう断っておきますが、すべての農家に当てはまるものではありませんし、実行できる人がいる一方で実行が難しい人もいます。
JA出荷などのように共同出荷していて、自分の屋号が商品に乗らない場合はとくに難しいです。
ですが考え方は参考になりますし、共同出荷であれば単価アップはJAが積極的に考えなければならない課題ですので農家ではなくJAが取り入れることを検討してもいいかもしれません。
単価が低すぎてしんどい!という悩みについて解決の糸口、ヒントになれば幸いです。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・