お米の日本一コンテストはご存知でしょうか。
コンテスト自体は日本選手権のようにひとつの競技で年一回というものではなく、いくつかの団体が主催しているようです。
だから日本一コンテストが3つあって、日本一が3つ・・・というよくわからない状況も起きています。

米・食味分析鑑定コンクール

あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテストin庄内町

お米日本一コンテストinしずおか

米-1グランプリinらんこし


これらの大会はすべて、炊きたてのご飯を食べて食味を競うものです。
その米にとってもっとも美味しいタイミングで頂く。
言ってみれば日本選手権の短距離100m走でチャンピオンを決める競技、みたいなものでしょうか。

冷めても美味しいお米日本一コンテスト
とか
米粉にしたら最高に美味しいお米日本一コンテスト
とかあってもよさそうなものですが、私は知りません(もしかしたらあるのか?)。

それはさておき。
お米の日本一コンテスト。
そのうち統一されて唯一の全国大会が生まれるのかもしれませんが、現状では日本一の勲章がいくつも存在しているという状況です。
日本選手権の短距離100m走チャンピオンが何人もいる・・・っておかしいですよね。
今回は。
コンテストについてとやかく言うつもりはありません。
是非について問うつもりもありません。
コンテストを題材にして、プロの農家とはどうあるべきかという話を書いてみたいと思います。

 

機械審査と官能審査を合わせて採点してみるとおもしろい

そもそも。
食味日本一とは言うけれど、美味しい美味しくないの評価って人それぞれですよね。
同じものを食べても、それを美味しいと感じる人もいればイマイチだと感じる人もいる。
それは、食味が主観的な指標だからです。
食べた人によって評価が変わるんだから、審査員が変わればコンテストのチャンピオンも変わるということになります。

味にうるさい敏感な人が審査員なら、そういう人の舌を満足させるものが日本一になります。
一般からの公募審査員が評価するなら、一般的に美味しいと感じるものが日本一に。
食味計を使って審査するなら、これが美味しい!と設定された基準値をもっとも超えたものが日本一になります。

というように。
食味という指標はあいまいなものなので、おそらく絶対王者みたいなものは生まれないんじゃないでしょうか。
そこがおもしろいのかもしれませんが。

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(画像参照:フィギュアスケート羽生結弦選手)

フィギュアスケートのように、技の技術を評価する技術点と芸術性を評価する演技構成点を合わせて採点してみるとおもしろいかもしれません。
演技を機械的に評価するのが技術点、審査員の主観が入りやすい演技構成点。
2つの要素が合わさってフィギュアスケートでは採点がされています。

いまのところ、一次審査では食味計による審査をして二次審査では審査員による官能審査をするという方式をとっているコンテストがあります。
これはこれで評価すべき審査方法だと思いますが、フィギュアスケートに習うなら機械審査と官能審査を合わせて採点してみるのもおもしろいのではないでしょうか。

 

日本一の称号はいろいろある 食味だけじゃない

桃太郎

ところで。
厳密に食味を表しているものではありませんが、多くの人に支持される美味しさというのは重要ですよね
万人受けする味というのか、誰が食べても満足できる味というのか。
それはココ壱番屋のカレーライスであったり、スターバックスのコーヒーであったり。
お金を支払ってまでそこの商品を口に入れたいと思っている人が多くいるということは、それだけたくさんの人が美味しいと感じているということです。

純粋に食味だけで評価することはもちろん大切なことですが、農家というのは商品を売って収入を得てはじめて評価される事業者ですから、経営的な指標も考慮するなら

最もたくさん儲かっている農家が日本一

ということも言えると思います。
それは。
食味日本一とは別の指標です。
食べ物を作っている農家として味の評価はすごく気になるところですが、日本一の称号はなにも食味だけではないんだということを知っておいてほしいと思います。

売り上げ日本一
顧客満足度日本一
栽培面積日本一
農家としての幸福度日本一
栄養価日本一
安全性日本一

いろいろあります。
コンテストこそ開催されていませんが農家にまつわる日本一はたくさんあるんです。
そして、商業的には日本一という称号を活かさない手はありません。

夫婦二人で経営している●▲■という品種を栽培するピーマン農家として栽培面積日本一

といった絞り込んだ日本一でもいいんです。
日本一の称号が世間に与える影響はけっこう大きいですから、商魂たくましく称号を利用するくらいのことはするべきではないでしょうか。

 

誰から評価されるべきなのかを忘れてはいけない

コンテストで優勝することがそんなに重要なんでしょうか。
審査員に認められることがそんなに重要なんでしょうか。
日本一の称号がほしくて優勝を目指すのは素晴らしいことだと思いますが、農家として考えるべき最も大切なことはそれではありません。

買ってくれたお客様が満足してくれること。

農家にとってこれがすべてです。
その日本一の称号を営業ツールとして利用してやろうという意気込みなら、コンテストの価値はあるかもしれませんが、商品の価値はそれを手に取ってくれた人が満足するかどうかなんだから、買いもしない審査員からの評価はそれほど重要ではありません。

お客様の声に耳を傾け、美味しいと言ってもらえるように努力する。
お客様が求めるものを提供するために思考錯誤する。
その姿勢が大切なのではないでしょうか。

評価できるのはお客様だけ。
という重要な視点を忘れないでください。

もちろんコンテストを批判しているわけじゃありませんから、念のため。

 

プロフェッショナルなら記録ではなくファンの満足を追求しよう

スポーツの世界では記録がすべてではありません。
短距離100m走にしてもサッカーや野球にしても、もっとも重要なのは勝敗です。
その勝負に勝つこと。
これがもっとも重要視されます。
記録ももちろん大切なものですが、それはひとつの指標にすぎません。
100m走で9秒8をたたき出して負けることもあれば、10秒5で優勝できることもありますよね。
サッカーの試合で、20点という記録的大量得点を取っても21点取られたら負けですが、1点しか採れなくても失点を0点に抑えれば勝ちです。

スポーツでは記録より勝敗なんです。


でも。
プロスポーツにおいては勝敗よりも大切なものがあります。
それは。
観客を魅了できるかどうか。
応援してくれるファンを満足させられるかどうか。

多くのファンがいて応援してくれているからこそ、プロとして収入を得ることができます。
ファンがいなければ、ファンからの直接収入だけではなく広告収入もスポンサー収入も得られません。
ファンを喜ばせるのは、プロとして当然のことです。
それはおそらく。
記録や勝敗よりも大切です。
勝つことでファンは喜んでくれますし、大記録を打ち立てることでファンは歓喜してくれますが、たとえ負けてもファンを感動させられるプロ選手には価値があると思います。

アマチュアなら記録や勝敗にこだわればいい。
でもプロフェッショナルならファンを満足させることにこだわるべき。

ではないでしょうか。

 

米農家として食味日本一を目指す。
それは素晴らしいとは思いますが、誰のために日本一を目指すのか、日本一になることで誰が喜んでくれるのか、ということも頭に入れておくべきではないでしょうか。
プロならファンを喜ばせることに集中すべきです。

栽培にこだわったり味を追求したりしがちな農業者や新規就農希望者には、このことを忘れないでほしいと思います。

 

 

 

栽培が下手でも時給3000円で働く農家になる方法とは?

もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
いいものを作れば売れると思っていませんか?
その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

そんな道どこにあるの?じつは・・・

つづきはこちら

有機栽培農家・松本がやってしまった間違いとは?

農業をやりたいと考えたときに最も重要なことは

栽培技術の習得

であることは間違いありません。商品ができなければ何も始まりませんから。
ちゃんと作物を栽培できて、ある程度のレベルの農作物を自分で作れるようにならなければ、当たり前ですが買ってくれるお客様はいないわけです。
だから栽培技術を身につけることは最低限やらなければならないはずです。

じゃあここで、あなたが、農業のなかでも難しいとされる無農薬栽培に挑戦しようと考えていたら・・・。自分の育てたものを消費者に直接お届けしたいと考えていたら・・・。

それはほとんどの場合。
有機農業では王道とされる、野菜セット農家になるということです。
たくさんの種類の野菜や果物、米などを育てて、それを詰め合わせボックスという形でお客様へお届けする。
そういう農家です。

当サイトの管理者・松本は、この野菜セット農家になるときに大きな間違いをしてしまいました。

それは・・・

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