有機農業の世界では王道といってもいい「野菜セット農家」の経営スタイル。
多品目栽培で多くの野菜を育て、それらを10種類ほど詰め合わせたボックスを消費者のもとへ直接配送する。
そのような営農形態を「野菜セット農家」と私は勝手に呼んでいますが、農業全体から見ればかなり特殊なのは間違いありません。
ひとつの品目を大面積で育てる農業、ひとつの出荷先にすべての生産物を卸す農業。
それが一般的な営農形態だとすると、、、
ごちゃごちゃと多品目栽培しつつ、出荷先だって何十件と分散している非効率極まりない農業。
そんな農業で果たしてちゃんと稼ぐことはできるのか?
全国各地に散らばっている野菜セット農家さんたちは、ちゃんと生計を成り立たせているのか?
かなり気になるところだと思います。
今回は有機&多品目栽培の形態をとる野菜セット農家を大解剖していきます。
私自身がこのスタイルで14~15年やっていることもありポジショントークになってしまいますが、それはさておき興味があって新規就農を検討している人にとってはかなり役に立つ内容を盛り込んでいます。
やっていることは複雑そうで、難しそうで、それでいて実態がいまいち見えてこない。
実際のところはどうなの?と疑問を持っている人の心がスッキリすることを願っています。
かなり長尺の動画ですがぜひ最後までご覧ください。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・