農業を始めたいという人に対しての補助金制度はいくつかあって、国が主導のものもあれば市町村が独自でやっている補助金制度もあります。
それらの中でも最もなじみがあり、多くの人が対象になりやすいものが
農業次世代人材投資資金
という制度です。
これは、基本的には非農家出身者に向けてのものですが、大きく2つに分かれます。
ひとつは新規就農する前の段階でもらう、つまりは研修中の段階に受け取る補助金で「準備型」と呼ばれています。
もうひとつは新規就農した後にもらえるもの、こちらは実際に農業をスタートしてから事業資金の一部として受け取ることができて、「経営開始型」と呼ばれます。
この2つを合わせた補助金制度が農業次世代人材投資資金です。
そんな「農業次世代人材投資資金」ですが、令和4年度に制度が大きく変わります。
名称は「新規就農者育成総合対策」。
これまでの準備型・経営開始型を引き継いでマイナーチェンジしているところもあれば、新しいタイプの支援を新設したりもしています。
「就農準備資金」「経営開始資金」「経営発展支援」
就農希望者への支援に該当するのはこの3つです。
この制度をうまく活用した場合に最大でもらえる給付金はなんと1125万円。おそろしい金額です。もちろん満額をもらうためには様々な条件をクリアしないといけませんが、新しく農業を始めるときにこれだけの金銭的サポートを受けられるなんて手厚すぎて怒りすら覚えます。
こんなに甘い汁を吸った新規就農者は、一人の事業者として覚悟をもって営農できるのでしょうか。厳しい時代の荒波をうまく乗り越えていくことができるのでしょうか。
そのあたりに不安はあるものの、目の前にぶらさげられたニンジンに見向きもしない人はおそらく多くないでしょう。もらえるものはもらっておけ、それが正直な気持ちじゃないでしょうか。
もうそこはあれこれ言いません。相応の覚悟を持ったうえで、差し伸べられた救いの手をしっかりと握って新規就農してください。だって国が就農者を増やす目的で出している支援制度なんですから。受け取ることは正義ですよ。
詳しいことは動画で解説しています。耳だけでも理解できるようにしゃべってますので、作業中のBGMとしてご活用ください。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・