気づけば12月もあとすこし。
発送も残すところ3回となりました。
畑で収穫されるのを待っている野菜たちをみると来年2月末まではしっかりとお届けできる量がありそうなので安心して新年を迎えられそうです。
昨年はこの時期すでに「野菜ないなぁ、やばいなぁ」と思ってましたから進歩です。
来年もこの経験を生かせたらいいですね。
さて2011年を振り返って反省してみると、大きな失敗は秋野菜の育苗だったと思います。
キャベツ、ブロッコリー、レタスなどの苗づくりをことごとく失敗して、秋冬の出荷に少なからず影響を及ぼしました。
育苗用土がまずかったことが原因なので、ここだけ修正すれば大丈夫でしょう。
同じ失敗はしたくないものです。
出荷に関しては震災の影響があり3月中旬から注文が殺到してしまったため、募集していた定期宅配を早々にストップしてしまいました。
安全な野菜を求めてくる方々の気持ちを考えると受け入れたいとも思いましたが、そのことでずっと定期購入していただいている方に迷惑がかかってはいけないので募集は断念。
いま目の前にいるお客様を大切にしたいですね。
それと、安心して農産物を出荷できない生産者が大勢でてしまったことについては心を痛めました。
安心・安全を売りにしている有機農家が放射能問題から受けたダメージは測り知れません。
今後の見通しが少しでも明るくなればと願っています。
野菜ごとにいろいろと良かった点、悪かった点はありますが、全体としてはまずまずの出来だったと思います。
すべて思った通りというわけにはいきませんが、野菜セットをそろえるのに困ったことは少なくてすみました。
台風の被害こそありましたが天候はおおむね想定の範囲内だったので栽培への影響はそれほど大きくありません。
夏に雪が降るわけじゃないんだし、ある程度の天候不順を見越して対策をするのは農業者として当然のことだと思いますし、栽培の失敗を天候のせいにしているうちはまだまだと自分に言い聞かせています。
気候変動に強い農家でありたいと思います。
というわけで2012年を気持ちよく迎えられそうです。
今年一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
・・・ってまだブログは書くつもりです。
一部の人が期待している収入についてもまだ書いてませんしね。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・