いま一番ほしいもの。
説得力。
松本くんが出来るっていうんだからきっと出来るよね、と思わせるだけの説得力。
あとから続いてくる新規就農者がひとりでも多く増えてほしいという想いから研修生を受け入れたり、収入をぶっちゃけて講演したりブログを書いたりしていますが、僕がいくら「農業で生計を立てるのは可能ですぜ、悠々自適な生活が待っているぜ」と意気込んだところで実績が伴っていなければ説得力がまったくありません。
ほれぼれするような畑をつくりあげ、びっくりするような経営実績をたずさえて、
どうじゃ~農業はいいぞぉ~
と声高々に叫びたいです。
まあ具体的にどれくらいの数字を残せばいいのかなんてわかりませんけど、少なくともサラリーマンやってるよりも高い数字がなければ農家という名の自営業者になろうなんて思いませんよね。
サラリーマンが安定しているとは言えない時代だとしても、です。
また数字か!と思いましたねそこのあなた。
そうです、数字です。
農業という業種は単純にお金だけでは測れないのは事実だけど、説得力という点でいえばやっぱり目に見える形で示すのが近道でしょう。
しっかりとした実績は人を動かします。
農業の道に進むとき、僕も動かされた一人です。
家族経営で売上1千万円超えているのを聞いて心の中で「うぉぉ~すげ~」と叫びました。
(いま思えばそんなにすごくはないんですが・・・)
彼らのような存在になりたい。
農業やってみたいけど収入面が不安で・・・という人の背中を押せるような存在になりたいですね。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・