残暑。
これだけ暑い日が続いてしまうと、秋野菜を作付けするタイミングが難しい。
あんまり暑いと虫が多いですからね、秋野菜でタネを播きたい水菜とか小松菜などの葉もの野菜は食害に遭いやすいです。
じゃあ気候にあわせて普段よりも遅めにタネを播けば解決するのかというと、そんな簡単な問題じゃないんですね。
秋野菜がなかなか収穫にたどりつかないと夏野菜をそれまで維持しておかないといけなくて、それはそれでけっこう大変。
なにせ猛暑でしたから、夏野菜も元気のないやつが多くて。
夏野菜を維持しつつ、なんとか早く秋野菜を育て上げる。
野菜を切らさずに出荷しなければならない経営形態だからこその悩みかもしれませんけどね。
このまま何も手を打たなければ間違いなく出荷は止まります。
過去の少ない経験から考えても止まると思います。
だから手を打ちました。
防虫ネットです。
きっちり隙間なくネットを張っているわけじゃないので隙間から虫が入ってくることもありますが、被害を減らすことはできると思います。
実際、8月下旬にタネを播いたカブと水菜については虫害が少ないように感じます。
この資材をうまく利用すると9月の野菜が少ない時期を難なく乗り切れるのでは?と期待してます。
ただしあまり頼りすぎると野菜を健康に育てるという方針がぶれる可能性があるので注意が必要。
物理的に防除することは健康状態を誤認させる恐れがあるので。
自己抑制も必要です。
今後の気象条件に対応するため、防虫ネットや不織布をつかってみたり動力ポンプで潅水してみたり、ほんとはやりたくないなぁと思うことも手をつけたりしています。
すべては安定生産のため。
天候に左右される不安定な仕事だからこそ、安定させるためには時間的・金銭的投資を惜しまないのです。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・