豊田市内に限っていえば、就農して5年経った今でもせっせと自分で配達にまわっています。
どれだけ効率化をすすめても死守したいこだわりのひとつです。
お客さまからすれば生産者が直接届けてくれるという安心感、送料が安く済むなどの利点があります。
僕からすれば野菜の評価をいただけるという利点があります。
そしてもうひとつ見逃せない点が。
ふだんは完全にお任せでセットをつくらせてもらっているので生産者としてわがままし放題です。
もちろんセットのバランスを考えながら、台所を想像しながらの野菜詰め込みになりますが。
でも、いくら想像しているといっても僕一人の頭のことなので偏りもでますよ。
カブだったら毎週入れても大丈夫だろう、とか。
大根は使いきれない家庭もあるだろうからたまには外してみようか、とか。
トマトは美味しいのでどれだけ入れても喜ばれるに違いない、とか。
思い込みだけで見当違いなこともあります。
こんなときにダイレクトな意見をいただけるのはお客様と直接顔をつきあわせているからこそ。
厳しい意見をいただけることもあります。
それでヘコむこともしばしば。
ありがたいですね。
あとセットをつくるヒントもくれます。
ハロウィンとか冬至とか七草とかひな祭りとか、そういうイベントがからむときにはセット内容をいじったらいいのでは?というご意見をいただいたことがあります。
ハロウィンとか冬至ならカボチャを入れるとか、春の七草を栽培して入れてみるとか(←これはちょっと高難易度)。
簡単じゃないものもありますが、アイデアをもらっておいて損はないですからね。
これまたありがたいです。
失うものも大きいけど、得られるものも同じくらい大きい。
配達の手間や非効率さを差し引いても、得られるものが大きいので続けられるのかもしれませんね。