端境期

野菜には端境期があります。
50~60種類というとんでもない数の野菜を栽培しても、収穫できない時期というのがあるんです。
せっかく大きく育っていても花を咲かせてしまって商品にならなくなる。
そうです、春です。
3月から4月ころ、冬の寒さに耐えた野菜たちは一斉に花を咲かせます。
水菜、小松菜、白菜、キャベツ・・・
冬の間、即戦力として出荷に応じてくれていた頼もしい仲間たちが、暖かくなってくると僕を見限って花を咲かせてしまいます。
残念です。

昨年は、この端境期をなんとか埋めて長く出荷ができるように努力しました。
不織布をかけてみたり、ビニールトンネルをつくって寒さをしのいでみたり。
でも、その結果すこしだけ出荷できる期間が延びたとしても、資材コストやら労働力やらを考えるとどうもワリにあわないかなぁと感じたのが正直なところ。
そこまでして端境期をなくさないといけないのかなと。
旬をいただくということは野菜の少ない時期をも楽しむことじゃないのかなと。
定期購入していただいているお客様にはご迷惑をおかけしてしまいますが、そこは理解してもらわないといけないことなのかなと。
もちろん収入が途切れるということも大きな痛手です。
だけど旬を味わうという最も大切なことはお金に換えられない気がします。

だから今年はムリをしません。
2月末までは畑に残っている野菜を出し尽くす。
そのあとは5月上旬くらいからの出荷再開を目指して適期栽培にて野菜を育てる。
これです。
2ヶ月間、収入がなくなるのは他の10ヶ月でカバーできるようにもっていく。
旬を味わい、端境期を知る、保存食を楽しみながら春を待つ。
スーパーで買い物をしていては味わうことができない貴重な体験を、野菜の定期購入をつうじて感じてもらえたらうれしい限りです。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

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