小さな農家が生きる道

小さな農家が生きる道を考えてみます。
ちょっとした風が吹いただけでも飛んでしまいそうなのが弱小農家だと思われがちですが、風が吹いて影響を受けやすいのはむしろ大規模農家のほう。
どうしても単一作物になりがちなので気候が予想外なところに振れると品質や収穫時期に影響したり市場価格に左右されたりします。
大規模農家と同じようなことを小さな規模でやっちゃうとそれは小さいことのメリットを生かせていませんが、だいたい小さい農家はあの手この手で工夫しながら独自のスタイルを築いているので、多少の風にはびくともしません。
大産地がキャベツを出荷しないで畑でつぶしていたり、TPPで戦々恐々としている農家があったりするなかで、意外に涼しい顔をして営農しているのが小さな農家だったりします。

その涼しい顔の理由をさぐってみたところ、ポイントになるのは
自分で作ったものを自分で売れること
よそには真似できない独自のブランドやノウハウを持っていること

かなというふうに感じます。

自分で売れるということは、商品に対して価格決定権をもっているということ。
これ他産業では当たり前のことだと思うんですが農業界ではそうでもないんだから不思議です。
市場に出してみてはじめて商品に値段がつく、という世界です。
これだけの原価がかかって、これだけの労働を投下したから、利益を出すにはこれくらいの価格をつけたい。
というのが健全だと思うのですが。

自分で売れるということは、そのまま独自ブランドを確立することにつながります。
その人にしか作れない味がある。
その人が作ったものだから食べたい。
というところまで行きつけば価格は高値安定、経営も安定します。
なによりも「あんたの野菜が食べたいんじゃ」と言ってもらえることは生産者として幸せなことです。
自分自身の個性やこだわりを発揮することが小さな農家にとってなによりも重要な気がしますね。

世界に通用する技術をもっている町工場。
誰にも真似できない個性的な歌声。
いまどき珍しい手刻みの大工。
料理の鉄人。

農家じゃなくても色々います、涼しい顔のひとたち。
小さくても涼しい顔で生きている。
僕もそんな農家でありたいと思います。

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ただし、条件があります。
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