先を読むことで的確な一歩を踏み出せる

なんのためにこの作業をするのか。
次の工程のことを考えるとどのように作業するのが効率的か。

というようなことを考えながら作業する必要があります。
ただの作業員なら言われたことをこなせばいいんですが、農園主は管理責任を負っているので効率を追求して結果をださなければいけません。

たとえば
通路に生えている草を畝に植えてあるナスに敷き草として使いたい。
というときに通路を草刈機で刈っていくわけですが、草がナス側に寄るように動かしますよね。
そうしないとあとで草を熊手などで寄せる一手が加わるからです。

たとえば
種を播きたい。
というときに種を落としていく溝を切りますが、野菜の種類によって溝の深さを変えていきます。
ニンジンは発芽するのに太陽の光を必要とするので、あまり深い溝を切ってしまうと発芽率が落ちてしまいます。
どの野菜の種を播くのか、溝を切るときには把握しておく必要があります。

たとえば
野菜の株回りの草をとる、通路の草を刈る、肥料を与える
という三工程があったときにどの順番で作業していくのがよいのか。
そこには野菜と草との勢力争いが関係してくるのですが、順番をまちがえるとその後の生育に影響が出てくる可能性さえあります。

耕す、種を播く、草を刈る、肥料をまく、収穫する
という一連の作業を組み合わせていくなかで、いかにして手数を減らしていくのか。
これ重要。
限られた時間は有効に使いたいものです。

僕は研修生に対して細かい指示を出すことはあまりありませんが、それは自分の頭で考えて欲しいからです。
このことによる失敗は多くあります。
経験も技術の蓄積もないんだから当然です。
研修中の失敗は僕がフォローすればいいわけで、僕の役割は研修生が自分の頭で考えて行動できるように導くことだと思っています。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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