いまや夏野菜の定番になりつつあるのがオクラ。
独特のねばりが苦手な方もいるので万人に受け入れられる野菜とは言えませんが、それでも多くの人が好んで食べていると思います。
ただし、日本での歴史は意外に浅く、食卓に並ぶようになったのは1970年以降のこと。
納豆、モロヘイヤと並んでねばりのある食品として、なんとなく健康によさそうなイメージがある野菜ですので、これからどんどん伸びていく野菜なのかもしれません。
そんなオクラですが、生産者として栽培していくときにはいくつかのハードルがあります。
それが「規格」「かゆみ」です。
この二つを乗り越えなければ、オクラ農家として幸せになることはできないと言ってもいいでしょう。
今回はこの2大問題に触れながらオクラについて解説していきます。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・