解像度を上げると利益が増える

所得=売上−経費

誰もが知っている式です。
農業はもちろん商売をしているなら知っていて当たり前の不変の方程式と言っていいでしょう。

手元に残る収入を増やしたいなら、
売り上げを増やすか、
かけるコストを抑えるか、
もしくは両方に取り組めばいいわけです。

でも粗い。
すごく粗いです。
売り上げを増やすって漠然としてますよね。
どうやって増やしたらいいのかまったく見えてきません。

そこでやるべきは
「解像度を上げていくこと」
因数分解と表現する方もいますが同じ意味合いです。

売上を分解して見ましょうか。

売上=単価×数量

これで少し見えてきましたね。
モノを売る商売なら、
いくらの商品を何個売ったかで売り上げが決まります。
売り上げを大きくしたければ、
単価を上げるか、
数量を上げるか、
もしくは両方に取り組めばいいわけです。

けど粗い。
まだ粗いです。

単価を上げるってどうすれば?
数量へのアプローチっていくつもありそうだけど。。。

ここでもう一段階、
解像度を上げていきます。
ここでは数量に注目してみましょう。

数量を増やすには、
栽培面積を大きくするか、
面積あたりの収量を高めるか、

ざっくり2パターンあります。

面積拡大するなら機械を大型化したり、
新規設備を導入したり、
もしくは雇用したりするでしょう。

面積あたりの収量でアプローチするなら
品種を変えてみたり、
栽培技術を見直したり、
出荷までの回転率を上げたりするかもしれません。

・・・だいぶ見えてきましたね。
所得=売上−経費
この式の売り上げに注目して、

売上=単価×数量
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
売上=単価×面積拡大×反収
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
売上=単価×(機械大型化×新規設備×雇用)×(品種×栽培技術×回転率)

こうして分解していくと、
何をすれば売り上げアップにつながるのか、
今の自分が手を付けるならどれがいいのか、
手だてが明確になっていきます。

「解像度を上げていくこと」

この凄さが伝わるでしょうか。

売上が伸びないなぁ。。
経費が上がって苦しいなぁ。。
とボヤくだけでは何も解決しませんが、
解像度を上げて、
分解された要素をどれかひとつでも2つでも改善していくと
それが結果に結びつきます。
ぜひやってみてください。

アナログよりデジタル。
2Kより4K。
モザイクより無修正。

クリアに、鮮明に、そして緻密に。
分解しまくって問題点を炙りだす。
改善点を見つけ出す。
そうすることで、
利益アップの糸口を発見することができます。

ぜひ解像度を上げてみてください。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

関連記事

  1. 栽培技術を高めるのは農家として当たり前 重要なのは魅力の発信

  2. 生き残っていくためには農家も安全保障を考えるべき

  3. 新規就農すると決めて最初に考えるべき重要なこと

  4. 家庭菜園から新規就農へ、陥りがちな失敗とは

  5. 小規模農家の経営力 栽培を追求したいなら顧客も追求しよう

  6. 農家が価格決定権を持つのは当然の権利?