未熟だけど直販に適した栽培法をとってます

最近よく感じるのは栽培技術の未熟さ。
失敗をリカバリーしていく技術だけは一人前だと思うのですが、肝心の基本技術に甘さが見受けられます。
うまく作れてなんぼの商売なはずなのに、大事な柱が細くて頼りない、そんなイメージ。

こういうことは慣行農業を知るととくに実感します。
慣行農業とはいわゆる一般的な普通の農業。
農薬や化学肥料をつかうアレです。
慣行農家は僕からみればかなり高いレベルの品質で野菜をつくりこんでいます。
僕が農協に出荷したとしたら、おそらく出せるものが1割もないだろうなということからも想像できます。
見た目にこだわって余計な手間をかけすぎるのは違うと思うけど、ある程度のレベルで品質を維持していくことは重要な要素だと思いますね。

ただ、その品質に持っていくためにどれだけの手間をかけているのか、というところが大事な気がします。
ちゃんと手をかければ育つ、ということが分かっていても、いかに手を抜いて収穫量をあげていくのかを意識しているので単純に高レベル品質を求めるということではありません。
形を揃えるためとか、出荷先の規格に揃えるためとか、野菜の味に影響しないことに手をかけると、その労力は回りまわって最終的には消費者が負担することになりますからね。
そこまでやるのは行きすぎかな。

僕は自分の栽培技術を未熟だと自覚していますが、最低限の品質を維持しながら労働力をできるかぎりカットしていく、ことの結果なので一概に未熟だと言い切れないところもあります。
農協出荷に適した栽培方法、直販に適した栽培方法、があるということでしょうか。
僕が突き詰めるべきは直販に適した栽培方法なんでしょうし、農協出荷できるレベルに持っていくにはプラスアルファの手間が必要になってくるでしょう。
そこまでの手間が果たして経営的にアリなのかナシなのか、じっくりと検証するべきでしょうね。

とにかく今は、全体を最低限の栽培レベルにもっていく必要に迫られています。
10種類の野菜を育てても収穫までたどりつくのが7とか8じゃロスが大きすぎます。
せめて種を播いたら100%収穫までは持ち込みたい。
まだそんなレベルなんですよ、松本自然農園は。
改善の余地は満載、経営的にもっと洗練されていく要素を多く残しているということですね。
前向きにとらえるなら。
 

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