新規参入の若者はほとんど皆無

農林水産省からH21年の新規就農者調査結果の概要が出ていました。
http://www.maff.go.jp/j/tokei/sokuhou/sinki_syunou_09/index.html
1年間に新規就農した人たちについての統計情報です。
それほど目を見張るような変化はないのですが、いつもながらがっかりさせられます。

統計によると平成21年の新規就農者は66,820人。
おおっ!そんなにいるんだ!と思った方はちょっと気が早い。
年齢別にみると、39歳以下は15,030人(22.5%)、40~59歳は18,210人(27.3%)、60歳以上は33,580人(50.3%)となっています。


                    (c)農林水産省

39歳以下の若い農業者は約15,000人しか増えていないんですね。
これは厳しい現実。
さらに追い討ちをかけるように、農家じゃない人が新たに新規参入して農業経営を始めた人が
1,850人
しかいないという統計も出ています。
圧倒的に少ないですね。
ほかは農家の跡継ぎだったり農業法人への就職だったり、そういう参入がほとんどです。

跡継ぎが悪いとか農業法人への就職が悪いとか、そういうことではなくて、農業という産業が魅力的で将来性があると判断されるなら非農家の個人や法人が多く参入してくると思うので、1,850人という数字だけを見れば農業はまだまだ遅れた産業なんだろうなぁと感じてしまいます。

農業って儲かるぜぃ!って胸を張っていられる農業者がもっと増えてくれるといい刺激になるんだけどなぁ。
ブームでもなんでもいいので経営手腕のある方々に農業全体の底上げをお願いしたい。
お前がやれって?
僕にそこまでの野心はございません。

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