草に埋もれた壬生菜。
これは失敗ではありません。
むしろ成功。
壬生菜と同じように地面を覆っているのはハコベなどの柔らかい草です。
その草たちと共生するように生えている壬生菜は、虫食いもほとんどなく元気に育っています。
となりの列で育っているカブも同様にすこぶる快調。
虫による被害が比較的多いと感じる春野菜ですが、ここだけ見れば不安要素は見当たりません。
もともと水田として利用されていた農地なので、借りたてのころはメヒシバやエノコログサなどのイネ科雑草がほとんどで使いにくかったことを覚えています。
小さな耕運機では耕すのも大変なほどの硬い土、白菜などの苗を植えたら一晩でネキリムシに全滅させられるほど生態系が乱れた環境。
ここで野菜が育つようになるのか、借りはじめたころは不安ばかりでした。
それが借りてから数年経過して、使っているうちに徐々に土の状態が変化してきて、最近では他の圃場よりも野菜を育てやすいと感じるまでになりました。
ハコベは肥沃な土壌に生えるといわれている草。
数年間かけてやってきたことは間違っていなかったようです。
僕は雑草をけっこう生やすし彼らが土をよくする効果についてかなり評価していますが、他人から見れば雑草を過大評価しすぎているのかもしれません。
でもこうして結果が伴うのなら、草の力はやはり否定できないなと改めて感じます。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・