稲作仕様と畑仕様

いま借りて使用している農地、2枚あるんですが両方とも元々田んぼだったところです。
当然ながら土は稲作仕様
雨が降ると水がたまりやすく、晴れて乾くとカチカチになるような土でした。
野菜を育てる畑としては、「う~ん、使いにくい」という土壌条件なわけですよ。

生えてくる草はイネ科ばっかりで、いかにもワタクシ痩せてますみたいな状態だったし、畝を立てて通路をしっかり作ったのに、雨が降ったら通路が水路になってしまうくらい水が溜まりやすかったりして。
そんな状態だから野菜もうまくできなかったし。
農地を借りた最初のころは苦労の連続でした。

それが3~4年も使い込んでくると土が畑仕様に変わってくるんですよ。
水はけがよくなってきているので3日3晩雨が降り続いた後でも、船が浮かべられるような水路はできなくなりました。
生えてくる草の種類も多様化してきて、クローバー、ギシギシ、メヒシバ、ヨモギ、アカザ、シロザ、ヒメジオン・・・名前を知っている草から知らない草までほんとにいろんな種類の草が生えてくれるようになりました。
草が旺盛に生えてくるっていうのは土壌が肥えてきた証拠みたいなもんで、草に比例するかのように野菜の育ちもよくなってきています。

よく有機農業やってる農家さんが
ちゃんと土ができあがるには10年かかる
って言ったりしますが、10年は言い過ぎだとしても土が自分好みになるには年数が必要なのは確かなようです。
僕の経験からひとつ言えることは
田→畑へ土を変えていくには、とにかく草を生やして耕すことを繰り返す
ってことでしょうね。
もともと田んぼだったところは耕さないといつまで経っても土質は田んぼのまま。
耕して空気を入れていかないと微生物層が畑仕様になっていきません。

畑だったところを借りるんだったらラクでしょうね。
うちの周りは田んぼばっかりなので、こういう経験は次に農地拡大するとき役に立ちます。
次に農地拡大?
いつ??

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

関連記事

  1. 【耳勉】キュウリの種まきしながら自分をアップデート

  2. 【地域格差】平地の農業はやっぱり強い!都市・中山間地域で食える農家になるにはコレしかない!

  3. 【溜息】張ったばかりのビニールマルチが穴だらけ!誰じゃあ!!

  4. 【悲劇】春の定植祭りは狂気の沙汰

  5. 【農業のキホン04】GAP とは?取得するメリット・デメリット

  6. 【農業のキホン05】F1品種 とは?農家の口から出るF1はスポーツカーではない