悲しいときにはリスク分散効果あり

2つある畑のうちのひとつ、E圃場。
A圃場からはじまって借りたり返したりしながら、現時点で5番目の畑となるE圃場。
今年が2年目の畑です。

今年の秋はサトイモ、ヤーコン、ジャガイモ、人参、白菜、ほうれん草、水菜、からし菜、ニンニク、山東菜、菜の花、ゴボウ、メキャベツ、ネギを植えています。
14種類ありますね。
このうち順調ではないのがジャガイモメキャベツです。
メキャベツはイノシシにひっかきまわされたのが原因で生育が一時ストップしていて、そのせいで生長が若干遅いです。
問題なのがジャガイモ。
昨年も猛威をふるった疫病(えきびょう)が発生して全滅してしまいました。
いまは見るも無残な状態です。
掘ってみたら種イモの4~5倍くらいにはなっていますが、ちゃんと育てば10倍以上の量になるだけに残念です。

ジャガイモは全滅、ほかは被害なし。
これが少量多品目栽培の利点です。
ジャガイモだけを単作していたら、収穫量激減・収入激減で首を吊っているところです。
何種類か虫害や病気などでやられても他の野菜があるからセットになる。
売上減少にブレーキをかけられる。
傷むのは心と種代くらい。
これが少量多品目栽培です。
別名リスク分散栽培です(勝手に命名)。

そのかわり失敗する野菜のほうが多いとダメですよ。
収入は減ります。
当たり前か。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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