これから新規就農を考えている人にとって、10年20年と長く続けていくことはあまり想像できないかもしれません。
目の前のことで精一杯ですから。
でも。
せっかくやりたいことを仕事にして生きていこうとしているのであれば、それを一生の仕事にしたいと思いますよね。
一生安泰、とまでは言えないまでも定年もしくは70歳くらいまでは農業に足を突っ込んでいたいですよね。

とはいえ、時代の流れは早いです。
10年前のものが売れなくなる、通用しなくなる。
そんなのは当たり前の時代です。
10年先のことが分からないのに30年先なんてムリ、どう想像したって時代を読むことは難しいように思います。
だからといって手をこまねいて見ているだけでは、時代の波にのまれてしまいます。
状況によっては離農を余儀なくされる場面も出てきます。
そうならないためにはどうしたらいいのでしょうか。
長く生き残るにはどうしたらいいのか、今回はそんな話になります。

 

豆腐業界はどうなっている?

いま、豆腐業界がどうなっているのかご存知でしょうか。
和食文化の中心的存在である豆腐は、日本の食卓にはなくてはならないものですが、それを供給する豆腐業者の数は減り続けています。
他の業界にも同じような傾向を見せるところはありますが、
大手業者はますます大きく、
小規模業者は倒産や廃業を加速させる、

二極化が進んでいるような状況です。

物量や価格では大規模業者と勝負できない、かといって小規模業者ほど個性を強く出して差別化を図っているわけでもない。
そんな中途半端な業者は生き残れなくなっています。

これから先、豆腐業界ではさらに二極化が深刻化していくと思います。
そんなとき、自分の立ち位置をしっかりと理解し、自分が勝負できる土俵はどこにあるのかを把握し、手持ちの少ない武器でなんとか戦っていく。
大規模業者でも言えることですが、小規模業者にはとくに明確な方向性が必要になってきます。

 

これを実践しているのが群馬県前橋市にある相模屋食料(株)
もともと30億円ほどの売上をもつ、決して小さくはない豆腐業者ですが、たった10年で約180億円の売り上げを記録して業界トップ企業に躍り出ました。

相模屋食料は、アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツをかたどった豆腐を発売して話題を集めました。
ザクとうふです。

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豆腐にあまり興味を示さなかった30代40代の男性をターゲットにして、ニッチな層を狙っています。
これが大ヒット。
次に手がけたのが

マスカルポーネのようなナチュラルとうふ

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という豆腐。
こちらは20代~40代の女性をターゲットにした商品で、オリーブオイルをかけてスプーンで食べるスタイルを提案する画期的な豆腐です。
相模屋食料はほかにも様々な商品を世に送り出しており、どれも既存の豆腐屋にはない新しさがありますし、既存の枠にとらわれない自由があります。

相模屋食料はもともと決して小さくはない豆腐屋ですが、それでもさらに大きな豆腐屋はありましたし、方向性を定めて自分たちができることをコツコツやっていったから今の立ち位置を確保することができています。
大規模でありながら、小規模がやるべき個性ウリを強く打ち出した。
本来なら低価格で大量に売りさばくことで利益を出していくような企業なのに、小規模豆腐店がやりそうな特徴的な商品をどんどん出していって、高価格でも大量に売れる仕組みをつくった。
それが相模屋食料の強さです。
ここから学べることは非常に多いですよね。

これは小さな豆腐屋だって真似できますし、やっているところはやっています。
安さで勝負していたら小さな豆腐屋なんて簡単につぶれてしまう。
うちでしか買えない感をどうやって出していくのか。
他の豆腐屋との違いはどこなのか。
しっかりと考えたうえで実践しているところは、小さくてもしっかりと生き残っています。

長く生き残っていけるかどうか、そこには規模の大小はあまり関係ないかもしれません。
でもひとつ言えることは。

大量生産によって価格で勝負できる大規模路線か、独自のウリを見つけてガチなファンをつかむ小規模路線か。

どちらかに舵を切らないと生き残りは難しい時代になっています。
中途半端では簡単につぶれてしまう、対極にあるふたつの業態に集約されつつあるのがいまの豆腐業界の現状です。

 

農業の二極化を理解し、方向性を定める

トウモロコシ畑

農業にもこのような傾向はあります。
二極化。
農業法人化を進め、大規模化を進めているところは今よりもさらに大きくなっていきます。
一方で。
こじんまりと小さな農家として個性を発揮し、その農家から買いたいと言ってくれるファンをがっちりつかめている農家は、風が吹いてもびくともしない強さを持って長く続けていきます。

そして。
中途半端な規模の農家は、価格で勝負することもできず、個性で勝負することもできず、自分のウリはどこなのかを見つけられないまま消えていく可能性が高いです。

どっちつかず、が一番怖い。
生産力を重視して規模を拡大していくのか、販売力を重視して個性を強めていくのか。
さきほどの豆腐屋「相模屋食料」のように両方の路線を同時に進めていける稀有な例もありますが、基本的にはどちらかの方向性を定めて進んでいかなければ時代に潰されてしまいかねません。

 

結局のところ。
これから新規就農しようと思えば、最初から大規模農業をやっていくことはほぼ不可能です。
まずは小さくスタートする人がほとんどですよね。
であれば、最初はいかに個性を出せるのかが鍵になります。


ほかと違うところはどこか。
自分にしかだせない特徴はなにか。
自分のところから買うメリットはなにか。
安さではない価値を求めている人はどこにいるのか。
その価値を生み出すために自分にはなにができるのか。

いろいろと考えて、それを形にしていくんです。

個性を強く打ち出すことができれば、小さくても生き残っていくことができます。
小さくて弱いのは簡単です。
小さくても強くあるためにはどうしなければならないのか。
必死に考える必要があります。
考え続ける必要があります。

小さな豆腐屋さんだって頑張ってるんだから。
小さな農家も頑張りましょう。

 

 

 

栽培が下手でも時給3000円で働く農家になる方法とは?

もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
いいものを作れば売れると思っていませんか?
その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

そんな道どこにあるの?じつは・・・

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有機栽培農家・松本がやってしまった間違いとは?

農業をやりたいと考えたときに最も重要なことは

栽培技術の習得

であることは間違いありません。商品ができなければ何も始まりませんから。
ちゃんと作物を栽培できて、ある程度のレベルの農作物を自分で作れるようにならなければ、当たり前ですが買ってくれるお客様はいないわけです。
だから栽培技術を身につけることは最低限やらなければならないはずです。

じゃあここで、あなたが、農業のなかでも難しいとされる無農薬栽培に挑戦しようと考えていたら・・・。自分の育てたものを消費者に直接お届けしたいと考えていたら・・・。

それはほとんどの場合。
有機農業では王道とされる、野菜セット農家になるということです。
たくさんの種類の野菜や果物、米などを育てて、それを詰め合わせボックスという形でお客様へお届けする。
そういう農家です。

当サイトの管理者・松本は、この野菜セット農家になるときに大きな間違いをしてしまいました。

それは・・・

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