相変わらず見学者を受け入れさせていただいてます。
新規就農に燃える人、家庭菜園経験者、農業に興味がわいてきた人
様々な段階の方がいらっしゃいます。

みなさん行動力はあるみたいで、あちこちの農家さんのところにも見学に伺っているようです。
なかには市役所など農地を借りるために動いている人も。
その行動力は素晴らしいと思います。

と、そんな話を聞いていると気になることがひとつ。
農業は厳しいよ、甘くないよ
という意見を行政からだけじゃなく農家からもよく聞くらしいですね。
お役所で「有機農業は大変だよ~儲からないよ~生活できないよ~」と言われるのは僕も知ってます。
経験しました。
彼ら役人は、農業が儲からないことを知っていて、儲からないで苦しんでいる農家を知っていて、せっかくやる気になっている就農希望者を追い返そうとします。
それは僕から見れば親切心でもなんでもないのですが、まあとにかくそういう現状があります。
いわゆる行政の壁というやつです。

で、どうやら農家の壁というやつもあるようですね。
これは把握してませんでした。
僕も御多分に洩れず就農前にあちこちの有機農家さんを訪ねていった経緯があり、農家さんから話を聞くことで農業の実態を知ることができました。
長野県の久保田さん
高知県の山下さん
夫婦+研修生という形で1000万円以上を稼ぎ出す経営を知り、それだけ稼げるんだったらやっていけるなと思ったものです。
彼らから農業は厳しいよという話は耳にしていません。
楽しくてしょうがないと笑っている顔ばかり浮かんでくる、そんな人たちです。
だからこそ僕は一歩を踏み出せたのかもしれません。
厳しいこともあるけど、その先には明るい未来があるんだと教えてくれたおかげかもしれません。

そういう農家さんを見てきたからでしょうか、僕は見学者に対して農業の厳しさをあまり伝えません。
経営力が問われるよとか、稼げるかどうかはやり方次第だよ、とか言いますけど。
なるべく明るい未来を見せるようにしています。
こんな小さな機械で、これだけの面積で、これだけの労働力でこんなに稼げますよ、みたいな。
ウソは言いません、実績を示すだけ。
そうすることが見学者のやる気を促すことになると思うので。

農業経営は誰でもできる簡単なものじゃないです。
だから見学者をふるいにかけたいという気持ちで厳しい現状を伝える農家が多いのかもしれません。
わからないでもないです。
けど、やってみて失敗したっていいじゃない。
やらせてみれば。
僕ら農家が行政と同じように「厳しいよ~やめとけ~」コールをする必要はないじゃない。
って思いますね最近。