ほうれん草の栽培って難しい。
PHにすごく敏感というのもあるけど、それに加えてけっこう肥料食いなので、うちのように少ない肥料分で栽培していると大きく育つ前に肥切れによって葉が黄色くなってきます。

虫に食われにくい野菜なので真夏をさければ育てやすいはずなのですが、毎年のようにうまくいかないので苦手意識が植え付けられている今日この頃。

さてこれが今秋のほうれん草。
というよりも草だらけ。
ほうれん草がどこにあるのかわかりませんね。
ここは発芽がうまくいかなくてそのままにしていた畑ですが、まばらに発芽してきたやつらが草に埋もれながらも元気に生育を続けていました。

こんな感じ。
見た目がかわっているのは品種のせい。
霜があたると甘味が増す、寒さにあてて味を締めるという寒締めホウレンソウとはこいつのことです。
これが草の中で元気に育っています。
けっして草に負けていません。
しっかりとしたサイズまで育ってくれていますし。

ほかの場所でもホウレンソウは順調に育っています。
一部で肥切れの症状がでているところもありますが全体としてはうまくいっています。

さてこのホウレンソウ。
スーパーで売られているのを買って食べてみると、口の中にいや~な苦味というかエグみのようなものが残りますよね。
このエグみのおかげでホウレンソウは茹でて食べるのが当たり前になっています。
一般農法で多く与えがちになる窒素肥料が、硝酸態窒素として作物や畑に残留し、エグみのもとになったりするんです。
ほろ苦い恋が好き、という方でもホウレンソウの苦味は好きになれないのでは?

うちで栽培しているホウレンソウはエグみがありません。
生で食べてもエグみどころか甘みすら感じるほど。
さっと茹でると甘みが増すのでカブ菜や小松菜に負けないくらいのお浸しとして召し上がれます。
こんなホウレンソウに仕上がってくれて僕的には大満足です。

少ない肥料分でゆっくりと育った挙句に、寒さにあたって甘みが増す。
それが美味しいホウレンソウができる秘訣。
だれもが出せる味じゃありません、僕も今年はまぐれです。
まぐれでも偶然でもなく意図的に栽培できるようになるのはいつのことでしょうか。