いまこそ農業を!チャンス到来です!と言える状況が目の前にやってきています。これまで二の足を踏んでいた人にとって、今やらなくていつやるの?と焦らずにいられない事態です。その事態を起こしているのは、農業人口の減少と高齢化。一般的にはマイナスに語られることが多いですが、見方を変えるとプラスに転じます。

今、農業人口がすごい勢いで減少してます。このまま減り続けたらゼロになってしまうんじゃないかというくらいの勢いです。それを危惧して、農業悲観論がけっこう広まっているように感じますが、本当のところはどうなのか知っておいたほうがいいと思います。

高齢化がどんどん進んでいて、しかも農業者人口は減り続けている。日本の農業は崩壊の道を進んでいるのではないかと、統計データを表面的になぞればそのように受け止めてしまうのはムリもない話です。が、全然大丈夫。まったく問題ありません。

もちろん現場にいる当事者からすれば、自分も含めてまわりの農家がどんどん高齢していくのに若い就農者がいっこうに入ってこないのは大問題だと感じるでしょう。いち消費者として農業をみれば、農業従事者が減っていくと国産の農産物がどんどん減っていって、安心して食品を買えなくなるのではないか心配になる方もいらっしゃるでしょう。

とはいえ、いろいろ調べていく中で感じたのは「日本の農業は強い」ということ。そして、農業者人口がどんどん減っていくことは、これから農業をやろうと思っている人にとってはチャンスしかないということ。悲観論にばかり耳を傾けるのではなく、時代を読み解いて希望が持てる農業の道筋を描いていく。時代に合わせて舵取りをしながら自分自身の未来を決めていく。前向きな農業ができる時代がようやく大量離農によって実現しそうな状況になってきましたから、このチャンスをとらえてぜひとも新規就農を前向きに検討してほしいと思います。

今回の話は、農業を前向きにとらえることができる根拠を示しています。最後までご覧いただき一歩を踏み出してもらえればと思います。

農業者人口はどんどん減少している

根拠となるデータは農林水産省のホームページに行けば手に入りますし、ご丁寧にグラフ化して用意してくれています。

基幹的農業従事者・・・「農業就業人口」のうち、ふだんのおもな状態が「おもに農業」である者

このグラフは、それぞれの年齢層がどのように人口推移をしているのか分かりやすくしたものです。おおざっぱにみて山のピークがどんどん低くなってきていることが見て取れます。山が低くなっていくことは農業者人口が減っていくことと同じですが、山が右側つまり高齢者側にシフトしているのは高齢化が進んでいることを表しています。

そして、山のピークはほぼ限界に達していると言ってもいい。だいたい70歳を過ぎてくると「さすがに潮時かな」と定年退職的に離農される方が多くなっていくので、ここからさらに高齢化が進むことはあまり考えられません。

それは実際に平均年齢を見ても明らか。2012年くらいまではずっと右肩上がりに平均年齢は上昇を続けていたのが、それ以降は66歳前後くらいで横ばいになっています。これは高齢化が止まったという話ではなく、70歳定年の傾向が強い農業において高齢化が限界を迎えたととるのが認識としては正しい気がします。

ちなみに、平成30年の基幹的農業従事者数は約145万人。約30年前からみればじつに半分に減っています。恐ろしい減り方ですが、国際的にはまだまだ農業者人口比率が高いようです。先進国の人口全体に占める農業者の割合は、だいたい1%前後くらいに落ち着く傾向があり、日本の人口を考えてみると145万人はまだ多いのではないでしょうか。

もうすこし減ったとしても、それは決して危機ではないと言っておきます。

生産販売金額を稼ぎだしている一部の農家

農業者人口がそれだけ減ってしまったら生産力そのものが落ちてしまってまずいんじゃないか?という声が聞こえてきそうです。たしかに何も技術的な発展がないまま人口だけが減っていけば問題になるでしょう。けれども技術は発展します。し続けます。単位面積当たりの生産量はゆるやかながらも増加していきますし、労働生産性の向上はIoTやAIなどに代表される技術革新によってますます加速していくでしょう。

農業者一人当たりの生産力がアップすれば、人口が減っても問題ないことは想像がつくのではないでしょうか。

ちなみに、日本の農業が人口減少や高齢化によってどれくらいダメージを受けるのかについては、統計情報をみながら試算していくと見えてくるものがあります。

図(出所:農林業センサス、試算:農業ビジネス誌「農業経営者」)

これは、農林業センサス(2010年)の統計をもとに月刊誌「農業経営者」が独自に試算したもの。、(自給的農家ではない)販売農家を、売り上げ金額別に分けたものです。

それによると、販売金額100万円以下の農家が、販売農家戸数全体の約60%(約96万戸)を占めています(上の棒グラフ:青色と紫色が占める割合が約60%)。販売金額500万円以下の農家の割合でいえば、全体の85%に達します(上の棒グラフ:青色と紫色と赤色が占める割合が約85%)。

一方、1000万円以上の販売額を上げる農家は全体の7.4%(約12万戸)にすぎません。上の棒グラフだけをみれば、「約85%の農家は売り上げが500万円以下かぁ・・・そこから経費引いたら一家の暮らしを支えるほどの稼ぎにならないじゃないか」「ほとんどの農家は農業だけじゃ生活できてないんだなぁ」という推測が浮かんできます。

ここからが重要なんですが、さらに下の棒グラフも同時に見ていきます。下の棒グラフは、日本の農業総販売金額を、農家の販売金額別に分けたグラフです。日本の農業総販売金額のうち約60%を販売金額1000万円以上の農家が占めています。農家全体の7.4%にすぎない1000万円以上販売農家が、販売金額全体の60%を稼いでいるということです(下の棒グラフ:緑色が占める割合が約60%)。

また、500万円以上販売農家というくくりでみてみると、農家全体の15%にすぎない500万円以上販売農家が、販売金額全体の75%を稼いでいるという事実も読み取れます(下の棒グラフ:黄色と緑色が占める割合が約75%)。

つまりこれは。もし仮にですが、販売農家戸数のうち500万円の販売金額さえ稼ぐことができない農家がすべて退場してしまっても、販売金額全体としては25%減に留まるということ。農家戸数が25万戸(15%)程度に激減したとしても、販売金額は75%程度を維持できるということです。

もっと数字をかんたんにして表現すれば。農家の7割がいなくなっても強い経営体が残ってくれていれば生産量はそれほど落ち込まないということ。むしろ空いた農地を集約してもっと効率的に生産できるようになるので、結果的には生産量や生産額は落ち込むどころか増える可能性だってあるんです。

農業が衰退産業だなんて、この統計を見てもいえるんですかね。まあ、空論にすぎませんが。

住み分けをする時代

国は農業の大規模化を進めています。1経営体あたりの耕作面積を大きくしていき、国際競争力のある強い農業をつくろうとしています。それ自体は理解できます。大規模であればあるほど効率化が進み、生産性が向上していきますし、労働価値を時給に換算してみても規模が大きくなればなるほど時給が高くなっていくことは統計データが示していますから。

農業者が減っていくことは、大規模化にとって都合がいい。意欲のある農業者は空いている農地をどんどん借りて規模拡大していきますから、一人当たりの耕地面積は大きくなっていきます。農地を集約しやすい環境が整ってきているわけです。

ただ、、、この路線を人口密度が高い都市的地域でやろうとしても面積がうまくまとまりませんし、中山間地域にしても大規模化はなかなか難しいと思います。この問題については、住み分けをするという視点があってもいいのではないかと私は考えています。

たとえば都市的地域であれば、ビニールハウスなどの施設園芸を中心にした農業をするとか、消費地が近いので観光・体験・食育などサービスを重視した農業をするなど地の利を生かす。

中山間地域であれば、自然豊かな環境を活かした農業がどうしても欠かせなくて、それは地域資源をうまく使っていくことだったり、農家民泊や農家レストランなど人を呼び込むサービスだったり、昼夜の寒暖差が大きいことによる食味向上のアピールだったり。

地域が持っている価値、農家が持っている価値をうまく作り出したり掘り起こしたりしながら、大規模化ではない道を模索していくことが必要ではないかと思います。

まとめ

農業者がどんどん辞めていくということは、使われない農地がどんどん増えていくということです。その空いた農地を借りて規模拡大していく農家がいて、その農家が生産量を増やしていけば日本の農業は衰退することはありません。むしろ効率がアップするので成長する可能性すらあります。

この状況で農業を始めることはチャンスでしょう。新たに借りる農地を探すことは以前に比べるとずいぶんラクになりましたし、農業をやりたいと言えば多くの人が応援してくれるようになりました。農業が衰退しているように見えるからこそ、新規就農者を受け入れる土壌が出来上がっている気がします。

そして農業者が減っていくということは競争相手が減るということ。販売するにあたって競合が少なければ、価格競争になりにくいという大きなメリットがあります。生産量が全体的に減ってくれば国産品は引く手あまた、高値で取引される黄金期が来る可能性だって否定できません。生産面でも販売面でもこれまでにないうれしい状況が生まれようとしています。

プラス要素しかない今の状況を見逃す手はありません。農業をやりたいなぁと思っているならやったほうがいい、そう言い切ってもいい状況です。やらなければ損。やらなきゃ後悔する。やるしかない。

さあどうですか?ぜひやってみてください。一歩踏み出してみませんか?

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

栽培が下手でも時給3000円で働く農家になる方法とは?

もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
いいものを作れば売れると思っていませんか?
その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

そんな道どこにあるの?じつは・・・

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有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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