2012年頃よりスタートした青年就農給付金制度。
【青年就農給付金】
青年の就農意欲の喚起と就農後の定着を図るため、就農前の研修期間(2年以内)及び経営が不安定な就農直後(5年以内)の所得を確保する給付金を給付します。

    詳しくはarrow070_01農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)
青年給付金

※2017年には農業次世代人材投資資金と名称を変更しましたが大枠は変わっていません。

年間150万円というバカにはできないような金額を給付する制度で、研修期間(2年)と営農期間(5年)をあわせて合計7年間フルに受け取ったとすると
1050万円
というとんでもない金額が給付されることになります。
まだ何も成していない初心者同然の人間に、大きな税金を投入するということに等しい行為です。


この制度の是非については様々な意見があります。
無能な農家を増産して延命させるだけのバラマキ政策だという意見もあれば、新規就農時の不安定な時期に下支えがあることは非常に有効だという意見もあります。
要件さえ満たせば親から事業を引き継ぐ形で新規就農した場合でも給付が受けられるという、やっぱりバラマキじゃないかと思わせるような部分があるのも事実です。

これから農業を始めようと考えている方、現在農業研修をしている方、新規就農して5年以内の方。
要件さえ満たせば年間150万円が手に入るんだから、そりゃもらっておいたほうがいいと考えるはずです。
当然ですよね。
アルバイトをしながら研修に臨まなくても、日中は畑に出て夜はアルバイトで日銭を稼ぐという過剰労働をしなくても、金銭的な下支えがあるなかで農業に集中できるのであればこんなにありがたいことはありません。
生活費として利用するという考え方もできますし、初期段階の設備投資に利用することもできます。
使い方はそれぞれ違いますが、なにもない状態でいちから始めた人よりも確実に前に進むことができます。
ないよりはあったほうがいいよね、というレベルの金額ではありません。
あれば確実にプラスになると言えるほどの大きな支えです。
もらえるならもらったほうがいいだろう、というのが受け取り側からみた意見です。

 

その投資は本当に有益なのか

視点を変えて、すでに営農している農業者の立場から見てみると意見はまったく異なります。
国の政策としてその補助金制度はどうなのか、受給者にとってその給付は本当にためになるんだろうか、受給者を絞り込むための要件が甘いんじゃないか、とか。
自分が受給資格がないために半分はひがみですが、のこり半分はお金をばらまく側の視点に立って考えています。
また、人によって賛成・反対それぞれに意見を持っています。
就農前のみなさんにとってはどうでもいいと思われるかもしれませんが、もし5年以上営農し続けて生き残っていくことが出来たとき、同じように考えるかもしれないということを頭の片隅に入れておいてください。

ひとりの農業者として、私は基本的に青年就農給付金には反対の立場です。
研修生が給付金を受けるために必要な受入先進農家として登録されているのにこんなことを言うのはなんですが、給付金をもらった時点で補助金漬け農家の仲間入りです。
税金で補てんされて生きている農家です。
受給期間が終わったあとも、生涯にわたって行政にたてつくことはできなくなります。
まあ、たてつこうと思っていないにしても、少なくとも行政(農政)には頭が上がらなくなります。

農家になるということは起業をするということです。
立派な事業であり、経営者になるということです。
起業に必要な資金は自ら用意するからこそ大切に使おうと思うし、自分の力で道を切り開いていかなければならない状況の中でなんとか生きていこうともがきます。
起業にともなうリスク(金銭的不安や不安定な生活など)とも常に戦わなければなりません。
これを覚悟というなら、補助金でリスクを減らすことは覚悟をも減らすことにつながりかねない危険な行為です。
覚悟とは不測な状況で踏みとどまれるかどうかの大事な力です。
覚悟のない者が起業することほど怖いことはないと思います。

 

私には当然ながら受給資格がありません。
補助金をもらえないことに対する単なるひがみに聞こえるかもしれません。
そうではありません。
私が就農した頃にも、青年就農給付金ほど大きな金額ではありませんがうまくやれば100万円以上潤う補助金制度はあったからです。
もちろん利用していません。
覚悟があったからです。
補助金をもらうとはどういうことか知りたくて、興味本位で環境保全型農業への補助金を受け取ったことはありました。
1万円とか2万円とかそういう金額でしたが、それですら違和感があり今は受け取っていません。

給付金を受け取るか受け取らないかは自由です。
そのひとの考え方ひとつです。
覚悟うんぬんなんて知らん、くれるものは欲しい。
それでもけっこう。
受け取ったことによってなにか世間に対して恥ずかしい気持ちがあるからやめておこう。
それでもけっこう。
目先の金額だけでなく大きな視野で見定めてほしいと思います。

 

栽培が下手でも時給3000円で働く農家になる方法とは?

もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
いいものを作れば売れると思っていませんか?
その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

そんな道どこにあるの?じつは・・・

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有機栽培農家・松本がやってしまった間違いとは?

農業をやりたいと考えたときに最も重要なことは

栽培技術の習得

であることは間違いありません。商品ができなければ何も始まりませんから。
ちゃんと作物を栽培できて、ある程度のレベルの農作物を自分で作れるようにならなければ、当たり前ですが買ってくれるお客様はいないわけです。
だから栽培技術を身につけることは最低限やらなければならないはずです。

じゃあここで、あなたが、農業のなかでも難しいとされる無農薬栽培に挑戦しようと考えていたら・・・。自分の育てたものを消費者に直接お届けしたいと考えていたら・・・。

それはほとんどの場合。
有機農業では王道とされる、野菜セット農家になるということです。
たくさんの種類の野菜や果物、米などを育てて、それを詰め合わせボックスという形でお客様へお届けする。
そういう農家です。

当サイトの管理者・松本は、この野菜セット農家になるときに大きな間違いをしてしまいました。

それは・・・

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