今回は新規就農でトマト農家になるのはどう?という話。
前提として新規就農においては、やりたいことをやったらいいと思います。
栽培が難しいからやめろとか、投資額が大きいからリスクあるとかそんなこと言いません。
やりたい人がやったらいいし、たとえ無謀でも夢や希望をトマトに載せたらいいと思います。
でもちゃんと作戦は立てたほうがいいよ、とだけは言いたいです。
まず最初に考えたいのは、トマト農家は栽培だけできればいいわけじゃないこと。
YouTubeでよく流れているトマト農家が栽培を語るやつ、あれは栽培技術を学ぶにはもちろん参考になるけど、農業経営をするときには情報が偏り過ぎています。個々の状況に合わせたカスタマイズが必要だからです。
ということで今回は、トマト農家になるために準備するべきことのいくつか、環境分析として「市場調査」「時代の変化」を中心に話した動画をご紹介します。
業界の大きな流れは知っておいたほうがいいです。
先輩トマト農家はどんな経営をしているのか、これから伸びていくのか廃れていくのか、10年後は大丈夫なのか、怪しいのか。
その船が戦艦なのか泥船なのかを、それに乗り込む前に知っておくべきでしょう。
泥船だと知ったうえで乗り込んで、自分がなんとかするつもりなら止めませんけどね。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・