バカ売れ商品のつくりかた

いいものをつくらなければ!
美味しいトマトを育てたい!
高品質なニンジンを届けたい!
農業者であれば誰しもが考えるであろう「いいものを作りたい」問題。

それが昭和的な古くさい考え方だと言われようが、
やっぱりいいものを作りたい願望はみんな持っています。

もちろんそれは素晴らしいこと。
いいものだから売れるとまでは言いませんが、
まず前提としていいものをつくれることは大切なことです。

ただし、
気をつけなければならないのは
農業者は作ることだけじゃなく売ることも考えてこそ一人前
だということ。
買ってくれる人、食べてくれる人のことを想って
つくれるかどうかが非常に大切だということです。

それは、
自分にとっていいものと、
食べる人にとってのいいものが必ずしも一致しないと
言い換えてもいいかもしれません。

とにかく甘いトマトを一口でパクっと食べたい10歳。
昔ながらの酸味がしっかりある青臭いトマトを食べたい70歳。
求められるクオリティは食べる人によって変わるからです。

じゃあどうしたらいいでしょうか。
農家として誰のために、
どんなものをつくればいいのでしょうか。
他の農家ではなく自分の農産物を選んでもらうには
どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。
今回は良い農産物をつくるための5つのポイントを
簡単にですがお伝えします。

1.好きなこと

農業が好き、トマトが好き、ニンジンが好き
その栽培に没頭できるだけの情熱があれば、
いまは栽培が上手くなくてもそのうち達人になれます。
好きこそものの上手なれとはよく言ったもので、
嫌々やっている人が好きでやっている人に
ずっと勝ち続けることはありません。

2.得意なこと

苦手なことをやり続けるのは苦痛ですし、
そこから生まれる商品のクオリティもたかが知れています。
得意なことに集中して、
そこを伸ばしていったほうが間違いなく良いものができます。
栽培管理は得意だけど、
収穫や出荷調整はどうも好きになれないし苦手。
であればそこは人を雇って任せてしまう。
自分は栽培に専念する、といった具合です。

3.求められていること

その農産物が世の中に求められているかどうか、
食べたい人がいるかどうか、
それを無視して自己満足で好きなように好きなものを
育ててしまうと、
買い手がいなくて悲惨なことになります。
その品目の市場はいまどうなっているのか、
これからどうなっていくのかを調べておくと、
売りやすく売れやすくなるので、
栽培にも身が入るし、
規模拡大していける可能性につながります。

4.他にないもの

競合優位性とか独自性とか言われるもので、
どこにでもあるようなものをつくっていても、
価格競争に巻き込まれて薄利な商売で終わります。
品種を変えるとか、
パッケージを変えるとか、
売り先を変えるとか、
情報を載せるとか、
栽培に格段のこだわりを見せるとか、
価格に乗せられるような独自性をひとつでもふたつでも
つくっておくと、
販売面で非常に有利になります。

5.時代に合っていること

農業3.0などと表現されたりすることもありますが、
スマート農業のような先端テクノロジーを使った
農業に少しずつ移り変わってきています。
それは、
牛耕とかクワ・スキなどの1~数馬力の農業から
化石燃料などを使った機械化農業への移行によって
農家の働き方が大きく変わったことに似ています。
いまは変革期です。
スマート農業がどんどん進んでいる中で
かたくなにこれまでの農業を支持して変わらないことは、
時代に取り残されてしまう可能性があります。
つくり方、売り方は、
時代に合わせて変化すべきです。

というように、
よいものをつくるための5つのポイントを
ご紹介しました。
すべてを押さえてあれば、
バカ売れ商品、バカ売り農家になれますので
参考にしてみて下さい。