米、つくらないの?
とよく聞かれます。
近所の人、お客様、見学者。
いろんな方面から米はやらないのかと問いかけられます。
水稲は日本人の心だし、主食をつくってなんぼの百姓じゃないかという意見もありますのでつくりたいのはやまやまなのですが、なにせ経営を考えると足を引っ張るのは目に見えているので手を出せません。
ご存知かと思いますが、米は機械化がかなり進んでいるのでほとんどの作業工程を機械で済ませることができます。
逆にいうと機械をそろえないとやっていけないわけです。
しかもそれだけ機械をそろえて栽培したわりにはお金にならなくて、1反(300坪)で10万円前後の売上高と言われているところから計算すると最低10町歩(30000坪)くらいないと経営として成り立たないはずです。
うちのような中山間地で10町歩?
ありえませんよ。
米を経営に組み込むのは、もっともっと高いところで安定するようになってからですね。
へたに手を出すと廃業の恐れすらあるのが水稲です。
有機農家には米も野菜もつくっているところが多いようですが、僕から見れば考えられないですね。
きっと効率とか経営とか関係なくて生き方の問題なんだろうなぁと推測。
まあ自家用をつくるくらいだったらアリかもしれませんね。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・