真似できないことが大事

今日も偉そうな話。
これを言えるだけの実力あんのかい?と指摘されてもしょうがないような話、かも。

見学にこられた方(ここでは主に就農希望者)によく話すのが
うちのやり方は難しいよ
ということ。
これは誤解を招きそうな発言なんですが。
農業はそんなに甘いもんじゃないよ、ということが言いたいんじゃなくて、簡単に人が真似できるようなことをやってたってお金にはなりませんよ、ということが言いたいんです。
お金という表現がキライなら有名と置き換えてもいい。

よそじゃ買えないモノをどうやって提供していくか。
いかにして付加価値をつけていくか。
企業秘密と言えるくらいの技術をもっているか。
個人の農家が大企業と戦っていくときには、うちにしか出せない強みを持っていなければならない。

このようなことが重要かなと思っていますがサラリーマン脳ではなかなか理解しがたい世界かもしれませんね。
松本自然農園にも当然強みとなるような要素はありますが天狗だと思われるのもシャクなので書きません。
過去の記事を見ていけば少しはわかります。
逆に弱いと思われる要素もたくさんあって、その最たるものは
大規模化しにくい経営形態
だろうと考えています。
現在の労働生産性からするとアルバイトくらいは雇えますが、正社員を雇用できるかというとかなり厳しいのが現実です。
生産効率、システム化、営業力・・・すべてがまったく足りてません。
いかん、悲しくなってきた。

そもそも雇用して規模拡大していく方向は考えてません。
家族経営を基本として、絶妙な公私バランスを追求していくのがおもしろいので。
・・・というのは言い訳に聞こえますか?

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

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