熱望された経費内訳

これから就農しようという方にとって非常に気になるのが経費の内訳でしょうね。
知りたい情報ではあるけれど、ここまで開示する農家はおそらくほとんどいないと思います。
農協が持っている情報は開示されるけど、慣行農家の情報がほとんどだし多品目農家の情報は持っていないだろうし。
松本自然農園のものが一般的な数字とはいえませんが参考にしてみてください。
細かいところは端折りますので正確な数字ではありませんが、大雑把には把握できるはずです。

まず経費全体では200万円となっています。
そのうちの半分(約100万円)が荷造運賃手数料です。
これは宅配業者に支払う運賃のこと。
家庭向けに細かく大量に発送しているので当然の結果だと思います。
のこり80万円ほどが生産原価となります。
20万円はその他ということで。

生産原価の内訳ですが、ビニールハウス部材、電気柵、育苗関係、支柱などいわゆる材料費といわれるものに半分の40万円。
種苗費に20万円。
機械を含めた農具費に10万円。
その他10万円。
といったところです。
肥料代?その他に入っていますよ。

材料費に関してはこれで5年以上は投資しないでしょ、というような経費が多かったので来年はもっと少なくなると思います。
が、来年は来年でなにかしらの出費はあるはず。
でも管理機を買うつもりなので他の出費は控えるでしょうね。

他人の経費内訳を知ったからどうだというもんでもないと思いますし、他人の給料明細をみて喜ぶというレベルのものでしょう。
経営形態が変われば内訳も変わってくるわけですし。
だとしても公開してほしいという要望があれば、企業秘密事項に触れない限りは、できるかぎり答えていきたいと思っています。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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