太陽の恵みを増幅する技術

毎年悩まされるのがニンジンの草取り。
初期生育がとんでもなく遅いため、ぐんぐん草が伸びてくる真夏に種をまくと簡単に草のジャングルに埋もれてしまいます。
うまく農機具をつかって適期に除草しても、ニンジンまわりは手で丁寧に取ることになるため時間がかかってしょうがない。
やりようはあるんだろうけど。

ニンジンだけ大量に欲しい、ジュースにするから。
というお客さんはけっこういます。
草取りに手間がかかるから大面積では栽培していないんですよ、という理由でこれまで断ってきましたがせっかく御要望いただいたらドサッと出してあげたいという気持ちはあります。
また、野菜セットのなかの一品とはいえ、夏のトマトのように主役になれる品目なので大量に育てておきたいという気持ちもあります。

そんなわけで対策を。


最近ではけっこう有名になってきた太陽熱処理をやってみました。
畝を立てたあとに透明ビニールをかけて地表面の雑草を(種も含めて)枯らしてしまおうという技術です。
これはうまくいくと一定期間だけど草がほとんど生えてこないので、ニンジンの初期段階で草取りに追われることがなくなります。
手間を考えなくていいのでいつもよりも多めにニンジンを作付け出来ると思います。

温度が上がりすぎて微生物やらなにやら生き物を殺してしまうのでは?と心配になりますが、地温が上がりきらないところまでもぐっていく(らしい)ので大丈夫だそうです。

過去に玉ねぎの苗づくりでやったことがあり効果を実感している太陽熱処理。
ニンジンでもうまくいくでしょうか。

関連記事

  1. 【技術継承】1分動画で栽培技術習得!農業界の新インフラAGRIs出現!

  2. 農業人口減少と高齢化 ピンチではなくむしろチャンス!

  3. 【農業のキホン04】GAP とは?取得するメリット・デメリット

  4. 【農業のキホン02】面積の単位 は尺貫法がいい?やっぱりメートル法?

  5. 次代の農と食を語る会 vol.40 小さな農業でのお金の稼ぎ方

  6. 【革命前夜】農政トライアングルの恐怖!コメ農業の未来は誰に託されている?