お客さんあっての商売ですから

新規就農でよくある失敗(といっていいかわからん・・・)が作ることから考えてしまうこと。
安全なものをつくりたいとか、美味しいものをつくりたいとか、もちろんそういう意気込みは必要なのですが商売としてやっていく以上はそこから先の展望が必要だと思います。
お客さんあっての商売ですから。

たとえば農協や市場に出荷するなら、そこの要望に答えて規格をそろえたり指定された品種で生産したりします。
産直に出すのなら、売れそうな品目をチョイスして栽培しなきゃいけない。
飲食店向けに出荷するなら、とにかく味で勝負できるよう栽培に力を入れるとか市場に出回らないような珍しい品目を栽培するとか。
そして家庭向けに野菜セットをお届けするなら、やっぱりそこには要望があるわけです。

しかもひとくちに家庭向けにと言っても様々な家庭があって。
小さな子供がいるよう家族であったり青年中年だけで構成されるような家庭であったりシニア世帯であったり。
家族構成が変われば食卓・趣味趣向が変わるのは当然で、わかりやすい例を挙げれば若者世帯は珍しい野菜でも受け入れることができるけど高齢世帯はスタンダードにスーパーで売られているような野菜しか受け入れられないということです。
だから、どの世帯向けにお届けするかで栽培する品目は変わってきます。
うちの場合はインターネットを使えるような若者世帯向けにセットを作っているので、セット内容はそれにあわせるように品目をそろえています。
といいつつ始めからそうだったわけじゃなく、インターネットで募集しているとそういうお客さんが増えてきたというだけなんですが。

売り先があってこその品目選びであり栽培方法の決定なのかなと。
家庭向けに直販していくのに農薬・化学肥料を使って栽培するのはどうかと思うし、チラシ配りでシニア世帯をたくさん抱えたのに珍しい野菜ばかり入ったセットを作るのもどうかと思います。
携帯電話だってシニア向けの文字でか簡単操作ケータイがあったり、防犯機能を強化した子供向けケータイがあったり、それぞれのニーズに合わせた商品開発してるじゃないですか。
ターゲットが絞り込めていないと作るものが決まらない、というのが本来の姿だと思うんですが、新規就農でとにかく野菜がつくりたいと言う人も多いので違和感があります。
作ることが目的じゃない、売ってなんぼですよ。

僕も最初は作るほうから気持ちが入ったクチなのであんまり偉そうなことは言えないんですが、自分の失敗を含めてこうしたほうがいいんじゃね?的な提案をしてみました。
つくることから入ってきた方はご参考までに。

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