農繁期突入

一年でもっとも忙しい季節になってきました。
夏野菜を管理しつつ、秋冬野菜のタネを播いたり苗を植えたり。
夏には全面積の半分ほどしか使っていなかったのが、ここから一ヶ月ですべて埋まってしまうくらいに仕事を進めていきます。
ここが正念場。
この一ヶ月をさぼると、年が明けて1月2月に野菜がなくてヒーヒー苦しい状況が生まれます。
逆にここで踏ん張れると3月になっても野菜が残っていて「ヨッシャ!」と叫び声が出ます。

そんな大事な季節ですが、ここのところ天候がよろしくない。
耕そうと思ってもなかなか・・・という状況です。
こんなとき松本自然農園はどうするかというと、強引に耕します。
強引にタネを播きます。
それが必ずしもベストな状態でないとしても、今ここでタネを播くということが非常に重要なんです。

土の状態がベストになるのを待って耕す、ベストになるのを待ってタネを播く。
と悠長なことはやってられません。
たとえ70点の状態でも、それが結果的に収量低下や栽培失敗につながるかもしれないとしても、いまタネを播かなければいけないんです。
言いかえれば収穫時期をずらしたくないということ。

多品目野菜の年間安定供給が至上命題のため、ココというタイミングで収穫物が揃ってくれないのは死活問題。
常にベストを狙って栽培すれば上出来野菜がわんさか採れるかもしれませんが、そんなことやってたら収穫量に波が出すぎて経営になりません。

と、そんなこと言っておきながらタネまきは全体的に遅れています。
8月中に播いておきたかったものがチラホラ、いやドッサリ。
9月一週目に期待しましょう。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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