蜘蛛のような動き

農家といえば農機。
というくらい密接な関係にあるのが農業用の機械です。
人力手作業でやっていたら気が遠くなるような作業を、すいすいと短時間で終わらせてしまう画期的な道具です。
一部の方々はこういう文明を否定しつつ農業やってたりしますが、基本的には機械を所有していない農家はいないんじゃないかというくらい大事なものだと思います。

数年前、所持する機械をなるべく減らそうと躍起になっていたことがありました。
耕耘機、畝成型機、刈払機の3台で営農していた頃です。
本当ならジャガイモやネギに土寄せをするための管理機がもう一台あってもおかしくない状況だったんですが、機械を減らしたいがためにあえて栽培方法を変えようとしたくらいです。
畝成型機のロータリー部分だけ付け替えれば、耕耘機もいらないんじゃないかと思ってみたり。

どうせ一人農業なんだし購入費や維持費を考えると機械は少なければいい、という考えからやっていたことですが、これだと確かに支出は減るんですが効率の悪い部分が多々出てきてしまうので結局のところ回りまわって(こなせる面積が減るから)売り上げも減るんですね。
小さな農業を展開するにはいいかもしれません。

昨年、耕作面積を増やしました。
これに伴って作業をもっと効率的にこなさなければ回らない状況が生まれています。
いまは研修生がいるからなんとか回っていますが、もともと一人でできる面積で営農していくというスタンスでやっているので、研修生がいないと管理しきれない状況が生まれてもおかしくありません。
(労働時間を増やせば解決するんですが、そこに手をつけるのは今じゃないです)

という流れで現在は、効率化できるところは費用対効果をみながら機械を導入していこうという考えになってきています。
そして

まずはスパイダーモアを購入しました。
ようは芝刈り機なんですが、50度の斜面も刈れるという優れものです。
圃場内での活躍は限定的ですが、土手草を刈るきつい作業を軽減できることは他の農作業にも影響してきますし、栽培に影響しない圃場外整備の時間短縮はそのまま圃場内での作業時間を増やすことにもつながります。
土手の広い中山間地には欠かせない作業機といえるかもしれませんね。

ほかにも検討している作業機がちらほら。
基本的に中古購入ですので、いいブツが見つかったら手に入れていくという感じでしょうか。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

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