人それぞれ、みんな個性があるように、野菜にも多様な個性があります。
たとえば大根。
日本人、インド人というような分類が、おそらく「宮重大根、練馬大根、守口大根」というような品種にあたるんだろうと思います。
同じ人間なんだけど見た目が違う。
そしてそれぞれの人種・品種のなかにも個体差、個性というものが存在します。
太った人もいれば痩せた人もいる、背の高い人もいれば低い人もいるし、目の大きな人、くちびるがタラコの人、頭部が寒い人・・・。
それはもう見た目が同じ人なんていないんじゃないかと思うほどの個性があります。
一方、大根をみればやはり長いものや短いもの、太いものもあれば細長いものもあり、生育がやたらと早いものや葉の茂りがむちゃくちゃ旺盛なものなど様々です。
この傾向は小売や流通では好まれないため、できるだけそろいのよい品種が育成されて栽培されているのが現状です。
とにかく見た目を気にする傾向が強い。
スーパーで売られている野菜をみればすぐに分かると思いますが。
多種多様な個性がまじりあって全体としてバランスをとっている、というのが人間社会のおもしろいところかなと思ってるんですが、もし個性を殺して画一化を進めたとしたら?と想像すると身震いさえします。
今日収穫した大根をみると、長さも太さもばらばらですがそれなりに揃っているようにも見てとれます。
ある程度そろわないとお客さんに迷惑をかけてしまいますが、もっと個性を前面に出したような品種を選ぶのもおもしろいかなという気もします。
さすがにこういうのは栽培上の問題なので個性といってごまかすのはだめですね。
これは自家用になりまーす。
一般的に美味しさを追求している品種は見た目のそろいを求めきれていないようです。
見た目を気にするよりも美味しいと言われている品種を選びたい。
そう思います。
そのためにはもちろん買ってくれる人に対しての説明責任が生じますけどね。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・