時間配分の話。

以前、2009年の総労働時間が1800時間だったとブログに書きました。
これは残業なしで週40時間労働するサラリーマンよりも少ない労働時間になります。

1ヶ月の作業予定、1週間の作業予定、1日の作業予定を把握したうえで、天候を見ながら作業内容を組み替えてスケジュールを決めていきます。
もちろんそこには作業の優先順位が存在するので、優先度の高いものから土壌や野菜の生育状況を見ながらスケジュールを埋めていく。
次の雨までに使える労働時間にあわせてひとつひとつの作業にかけられる時間を割り出していく。
そうやってスケジュールを細分化していくと、この種まきにかけられる時間は60分だとか、トマトの草取りをするのに50m畝だったら40分しかかけられないとか、作業に対してかけられるMAXが見えてきます。
実際は紙に書けるようなスケジュールは立たないのだけど、頭のなかでは常に様々な作業がパズルのように組み合わさっているし、過去の経験から時間配分をできるようになっているので紙に落とし込む必要がなくなっているというわけです。

どんどん降り積もってくる作業予定に優先順位をつけながら、できないことはカットして、やるべき作業をいかに早く終わらせるか、このくりかえしで季節は移り変わっていきます。
単作農家にはない多品目栽培の難しさはここにあります。
時間配分と優先順位、これができなければ圃場管理は夏あたりで破綻すると思います。

で、これをふまえたうえで。
1800時間労働を可能にするさらなるポイントのひとつが休憩時間です。
僕は基本的に休憩をしません。
作業は多岐に渡るので、畝立て1時間→整地20分→種まき30分→草取り40分→誘引30分で午前中が終了するといった日は珍しくないのですが、次の作業に移るまでの空き時間はほとんどありません。
よっこらしょと座って休憩するのはもちろん、次に何をしようかと考えている時間もなるべくとらないようにしています。
考えていないのではなく作業をしながら次の作業を考えておく、といった感じですね。
一気にガツンと働いて、昼にガツンと休む。
これが松本流。
今は研修生がいて時間に余裕があるのでボケッとすることが多いですし、プロ農家のペースにあわせて動くと農業経験のある研修生といえども倒れる可能性ありますから無茶はしません。
そんなにあくせくしないで自然観察ちゃんとしたら?と思われる方もおられるでしょうけど、ガツンと働くからこそ時間に余裕ができるので逆にゆっくりとテントウムシの動きを観察するような時間もしっかり確保することができるんです。

一日中ゆったりと仕事をして、それで人並みの生活が成り立つんだったら僕もやってます。
遅れた産業である農業に関わる以上、仕事ぶりにもそれなりの覚悟が必要だということです。
ラクに稼げるんだったら農業人口は減ったりしませんよ。