小さな農家の保存環境

今年の玉ねぎはなかなかいい。
苗のときからなかなか良かったが、その後の生育も順調だったし収穫までしっかりと育ってくれました。
こんなところに植えたらアカンでしょ~というような条件の悪いところの生育が一番良かったことが誤算といえば誤算ですが、全体としては合格印を押してもいいと思います。

そんな玉ねぎの毎年の悩みどころが乾燥と保存。
大規模な乾燥施設があるわけもなく、家の軒下に吊るしたりするような手間をかけられるはずもなく、天日で数日乾かしておいて日陰で風通しのよいところに保存する、というのが松本スタンダードです。
雨の多い季節なので数日畑に置いておくというのも大変ですが、今年はなんだか全然降ってくれないので玉ねぎの乾燥には助かります。
突然雨が降ってきてあわてて玉ねぎを回収した、なんて年もありましたからね。

保存場所も限られたスペースのなかであれこれ試してみて、湿気がこもりすぎて半分くらいだめにしてしまったことがあったり、たくさん採れすぎてそもそもの保存スペースが足りなかったり、まあいろいろありました。

結局のところよい状態でお客さんのもとへ届けられるかどうかは、栽培から収穫までが半分、乾燥させて保存しておくまでに半分の成否がかかっている気がします。
それくらい乾燥~保存は重要。

なんとか年を越しても出荷できるくらいの優良保存を実現したいものです。

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