キリがないのはしょうがない

よし、明日はこれとこれをやろう。
と思っていざ畑に出てみると、あちらこちらに手をかけたい場所が新たに見つかります。
予定している作業とは別にいろんな仕事が目に付きます。
ここまでやったらおしまい、ということはほとんどなくて、次から次へと降ってくる仕事の山に埋もれて目が回りそうになってきます。
ほんとうにヒマな冬以外はたいていそんな感じです。

それら目に付いた仕事をすべてこなしていると、時間がいくらあっても足りません。
おそらくパーマン的コピーロボットが2台あっても足りないでしょうね。
それくらいの仕事量です。
ここで「やってもやってもキリがないわぁ」と言いながらひたすらゴールを目指すのが普通の農家だと思うのですが、それじゃ遊ぶ時間どころか寝る時間もろくに取れないことになってしまいかねません。
どこかで線を引く必要があります。

仕事に優先順位をつけて、野菜の生育にさほど影響ないと思われる作業はカットしていく。
長期的なタイムスケジュールを考慮して時間割りしていく。
やれないもんはやれん。
時間が足りん、あきらめよう、みたいな。
というような一種の開き直りに近い感覚で事業仕分けをしていきます。

やってもやっても終わりが見えない。
キリがないんですよ、ほんとに。
探せばいくらでも仕事が見つかる恐怖。
畑を歩けば仕事が目に付くんだけど無視しなきゃいけない罪悪感。
野菜たちの声が聞こえますからね、「となりに生えてる草をなんとかしてよ~」って。

キリがないけど区切りをつける能力。
キリがないけどケリをつける能力。
そういうものが求められている気がしますね。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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