通知表の5を使え!好きなことに集中するメリット とは

学生の時、通知表をもらったのを覚えていますか?
科目ごとに1から5まで段階評価をしている、アレです。
(いまも同じような評価方法なのか分かりませんが)

算数 5
理科 3
体育 4

みたいな感じでしょうか。

昔はクラスに40人いれば、科目ごとに
5評価が5人、4評価が10人、3評価が15人、2評価が5人、1評価が5人。
のように相対評価をしていたようですが、いまは絶対評価で割り振りはないと聞いています。

それはさておき。
この成績表って個人差がかなり出ますよね。
オール5の優秀なやつもいれば、オール1のやつもいる。
でも、たいていは得意科目と苦手科目があったりして、
体育は5、でも国語や算数は1
というようなバラツキが個々にあります。

 

多くは適性を考えて仕事を選んでいる

この通知表のおかげで、
あーオレは理系だな。
運動は得意だけど勉強全般だめだな。
というような、自分なりの特性に気づいたりして、それが高校や大学の進路選択に一役買っていることも事実としてあります。
だから必然的に、それぞれの分野には自分が得意とする科目を選んだ人たちが集まってくるわけです。

社会に出るとわかりますが、苦手なものをわざわざ選んでも仕事では不利になります。
というか、まともにやっていけません。
得意な分野を選んだ人たちがその道を進んで仕事についていることを考えれば、苦手な道で彼らと肩を並べて仕事して結果を出すのはかなり難しいですよね。
苦手なところで勝負してもなかなか勝てません。

体力バカが頭を使う。
絵心ないのに画家を目指す。
血を見るだけで気絶するのに医師になる。

想像するまでもなく、こんな状況でまともに仕事ができるとは思えません。
まあ極端な例ですが・・・。

とはいえ。
意識するしないに関わらず、たいていの社会人は
ある程度は自分を知ったうえで、適性を考えて仕事を選んでます。

 

適性に合わせて働きかたを変える

農業は生産をするのが仕事だと思われているフシがあります。
もちろんそういう側面もありますが、

栽培だけが仕事じゃない

のが本当のところです。
農家の仕事はたくさんあって。

一般的な企業が、たくさんの部署をもうけて多くの従業員でこなしている仕事を、農家は1人もしくは家族ですべてこなしている。
とにかく業務内容は多岐にわたる。
どの業務も大事、生産のウエイトはたしかに大きいけど、それがすべてじゃない。

そんなイメージです。

だから。
栽培がうまくないからといって悲観することはありません。
たとえば、生き方の選択として農業の道を選んだなら、
生産に執着せず、自分の適性に合わせた働きかたをしていけばいいんです。

 

農家の仕事を大きく分けると、
生産、販売、経営(マーケティング)
になりますが、
もっと分解すれば、販売だけをみても

営業、集客、広告、
顧客管理、経理、クレーム対応、
ホームページ作成、SNS活用、ライティング
SEO、直売、POP、資材管理、

と、適当に書いただけでも山のようにやるべき仕事があります。
この中から得意なことを見つける。
もっといえば好きなことに集中するべきです。

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好きなことは熱中して続けられますし、上達も早い。

これは仕事に限った話じゃなくて、
ゲームでも、漫画でも、スポーツでも、釣りでも、将棋でも
好きなことは時間を忘れて熱中するし、
熱中するから覚えたり上達したりするのが早い。
これは誰しもが感じていることだと思います。

だから、
熱中できるところで勝負する。
言い換えると、

通信簿で5をとれるところで勝負する。

という意識が大切ではないでしょうか。

そこが、周りの農家に負けない要素なら伸ばす。
圧倒的に差をつけて、その分野では絶対に負けない強みにする。
すると、それが自信につながったり、お客様からの高い評価を受けたりして、小さな農家の生き残る道になったりするわけです。

 

弱いところは思い切って他人に任せる

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じゃあ、弱いところはどうするんだ?
強いところにフォーカスして、弱点はそのままにしておいて大丈夫なのか?
という心配があります。

もちろん放置はだめです。
弱点はそのままにしておくよりも、むしろ平均点くらいまで伸ばしてやるほうが農業経営全体としてはプラスになります。
赤点を平均点にするのは基本をおさえればいいだけですから、80点を90点にするよりも簡単ですし。

でも。
苦手なところには、そもそも手をつけたくない。
これが本音でしょう。
だったら、
弱いと思うところは人に任せればいい。
そのほうが事業としての成長は早くなります。

 

だからもし、肝心の栽培が下手なら外注するのも手です。

農家が栽培を外注するってどうなの?
生産こそが農家の生きる道じゃないの?
それを外注するのって販売業者になる道じゃないのか?

と突っ込みが入りそうです。
たしかにそうですね。
でも、栽培のすべてを外注する必要はなくて、たとえば計画を立てたり施肥設計したりする栽培管理は自分でやって、じっさいの農作業は外注すると考えればどうでしょうか。
つまり雇用という切り口です。

栽培が下手なのに、自分で栽培することにこだわっていても、なかなか上達しないし農家として一人前になるまで時間がかかってしまいます。
だったら思い切って方向転換をする決断も、時には必要でしょう。

 

組織には多くの職種がある

農業を仕事に選ぶ人の動機はさまざまです。
栽培が好きで始める人は多いのかもしれませんが、たとえば会社勤めに疲れて生き方として農業を選ぶ人だっているでしょう。
そんなときには、栽培そのものは自分から切り離したっていいですよね。
農業=栽培じゃないですから、その人にとっては。

苦手なところは外部委託する。

この考え方は非常に重要。

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例えば、
医療業界に携わりたい、と希望を抱く若者がいたとして。
じつは血が苦手、見ただけで倒れてしまいそう。
という欠点をもっていたらどうしますか?

医療業界=医師
じゃないですよ。
医療業界にはたくさんの職種があって成り立っています。
医師
薬剤師
看護師
保健師
助産師
救急救命士
臨床検査技師
診療放射線技師
視能訓練士
医療事務
医療秘書
登録販売者
治験コーディネーター
診療情報管理士
医療機器メーカー社員

なかには血を見なくてもやっていける職種だってあります。
医療に関わりたいけど血が苦手な人に向いた職種はあるんです。

これと同じで、農業という業界の中にも栽培・生産以外の職種はたくさんあります。
そして。
農家という事業体のなかにも、たくさんの仕事があって。
農に関わりたいけども栽培が苦手という人は、栽培を任せてしまえばいい。
栽培(生産)は外注して、販売とかマーケティングに力を入れていく。
そういう農家がいたっていいんじゃないでしょうか。

 

自分自身と向かい合い、5を見つける

そもそも通知表で4しか取れないような業務、職種、分野では戦えません。
5のスキルを持っている人がわんさかいるところでは、4程度のスキルでは勝てません。
まず考えなければいけないことは。

自分自身としっかりと向かい合い、5を取れるのはどこなのかを知ること。

そして、周りと比較して、その5で一番になれるのかを調べること。
つまり、
その5は、自分の強みとして活かせるのかを把握することが重要です。

自分が本当にやりたいことは何か。
自分の強みは?
弱みは?
本当に好きなことは?
ストレスなく続けられることは?

もともと持ってる才能だけじゃなく、これまでに積み重ねてきた経験やスキルなども考えて。
5の存在を知る。
これから5になりそうなところを知る。

5が見えてくると、仕事をするのがどんどん楽しくなってきます。
まずは自分自身の通知表をつけてみてはいかがでしょうか。


 

 

 

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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