肥料を上げなくてもそこそこ育つようになってきた

菜の花が好調です。
 
(左:三陸つぼみ菜、右:冬華)

種をまくのはずいぶん涼しくなってからなので虫にやられるなんてことは元々ないのですが、肥料分が足りなければ当然大きくなっていきません。
その肥料分、今年の菜の花たちには今のところ入れていません。
それなのにこんなに大きくなってくれて・・・。
感激です。

今までだったらある程度大きくなってくると肥料が足りない症状として、葉の色がうすくなってきてそのうち黄色く枯れたようになってました。
げーしまった~!
とあわてて肥料をあげるのですが、黄色くなったときにはもうすでに遅いんですね。
へたこいた~とうなだれる、あんな感じの後悔です。
そうならないために追加で肥料分を早め早めで補う必要があったんです。

今回はどうして肥料が切れないのか。
もちろん土に力がついてきたことはあるでしょう。
この畑は2年目とはいえ、野菜や草をせっせと生やしては刈るというのを繰り返してましたし、微生物が増えるような管理をいろいろやりましたから。
それよりも廃菌床を入れたことが大きいのかなと思っています。

しいたけ菌床栽培で土台となるかたまり、原材料は主におがくずです。
しいたけ栽培がおわって捨てることになった菌床をもらってきて、新しく作付する前に畑に投入しました。
投入するといっても投げ入れるんじゃありませんよ。
並べておいて、機械でぐわーっと耕します。
耕すことでブロックが崩れて細かいかたまりになり、土とうまい具合に混ざってくれます。
ふつうはおがくずのような分解しにくいものを畑に入れちゃいかん、っていうのが常識ですが僕にとっては
非常識が常識
ですから関係ありません。
非常識ですがちゃんと考えがあって入れています。
木材を分解する力が強いキノコ菌がまだ生きている状態の菌床をもらってきているので、それを畑に入れてもしっかりと分解は進む、という考えです。
エネルギーのかたまりである木質な資材が畑の中で分解されてエネルギーを放出する。
それを栽培中の野菜が吸収できればグッドなわけですね。

という計算が、菜の花の栽培でメドがたったような気がします。
もちろんこのまま最後まで無肥料でいけるかどうか、これからも様子を見ていきます。
たぶん茎・蕾を収穫するようになれば肥料が切れたような顔をするのかなと予想しているので、そのときは追加で肥料をあげることになるでしょう。
あくまで顔を見ながら、です。

野菜の顔色を読み取ることができる達人ワザを身に付けながら、一方では誰がやってもうまく育てることができる栽培技術を確立する。
コレいまの仕事の醍醐味。
栽培技術の基本として廃菌床の使い方を探りつつ、野菜の葉色から健康状態を知るワザを身に付ける。
まあそういうことです。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

関連記事

  1. 【耳勉】キュウリの種まきしながら自分をアップデート

  2. 【悲劇】春の定植祭りは狂気の沙汰

  3. SNS活用の効果が高いのはどんな農家?どんな情報を発信すればいい?

  4. 農業人口減少と高齢化 ピンチではなくむしろチャンス!

  5. 【農業のキホン05】F1品種 とは?農家の口から出るF1はスポーツカーではない

  6. 【技術継承】1分動画で栽培技術習得!農業界の新インフラAGRIs出現!