畑にとっての人間という存在


旅行に出発してから10日、その間は収穫のみが行われてその他の管理はまったくされませんでした。
農園主がいないんだから当然ですね。
野菜たちも草たちも、そして虫たちも、主がいなくなってのびのびと過ごしていたようで、同じ畑とは思えないほどの状態になっていました。
ほとんど草原状態・・・。

畑は人間が管理しているからこそ成り立つ土地です。
手を加えなくなれば荒れて、そして雑木林へと遷移していきます。
もちろん手を加えずに放っておいても問題ない畑もあります。
ビニールマルチをかけている畑、ジャガイモのように土寄せをする畑、草一本ないように管理している畑、除草剤をまいている畑・・・。
うちの畑は草をはやすようにしているので、10日でもグングン草が成長して手におえなくなります。
野菜だけではなく畑全体に生命力のある畑だと言ってもいいかもしれません。

家屋は人が住まなくなると急速に痛んでいきます。
きっと畑もそれと同じなのではないでしょうか。
人がそこにいて、歩いたり、草をとったり、種をまいたり。
そこにいる生き物は人間の存在を認めているのかもしれませんね。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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