新しく来年から耕作する畑があります。
来年からの予定なので放っておいたのですが、地主さんから「ホントに使うの?」と言われてしまったのでちょっと草刈りしました。
面積を調べてみると1500?ほど。
何も作っていないと広く感じますが、じつはそれほど大きくありません。
この畑、今年の秋までは普通に稲作をやっていました。
ふつうに、というのは農薬や化学肥料を使ってということです。
国の有機JASの認定を受ける場合、3年間農薬・化学肥料を使っていないことが条件となるので、来年ここで作った作物は有機JAS認定を受けられないことになります。
うちは有機JAS認定を受けるつもりがないので関係ないと言ってしまえばそれまでですが、それではちょっと無責任ですよね。
前年の農薬・化学肥料が土壌に残っている可能性だってあるわけですから。
ただ現状として、新しく畑を借りて規模拡大するときに、有機JASに適合する農地ばかり借りられるわけではないのがほとんどです。
そりゃそうですよね。
周りではまだまだ現役で稲作がんばっておられるんですから。
当面は頭を悩ませる問題になりそうです。
松本自然農園の対応として、有機JASに適合しない農地で野菜をつくるときには、その品目をお知らせしようかと考えています。
このカボチャは有機栽培転換農地1年目のところで作りました、みたいに。
あと、できるだけ草を生やして、草によけいな物質を吸い上げてもらおうと思っています。
初年度ですからあんまり草を生やしすぎると怒られそうですが。
いずれにせよ、新しく農地を借りるのは有機栽培する農家にとっては頭の痛い問題です。
有機JAS適合まで3年間無収入で作物を作りつづけるのはちょっと難しいですからね。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・