有機農業の耕地面積を2050年までに25%に拡大
これを聞いてどう思われますか?
はぁぁ??ムリに決まってんじゃん!
また農水省の机上の空論じゃないの?
現場を分かってない官僚のやることは信用できん!
そのような意見をお持ちの方は多いかもしれませんね。
批判を受けてもしょうがない、そんな数字だとは思います。
でも、そうやって突き放してしまうのは少しもったいないかもしれません。
この数字は、農林水産省が5月12日に発表した「みどりの戦略システム戦略」に書かれていたもの。
他にもいくつかの目標が掲げられていたのに、メディアが分かりやすい箇所をクローズアップしている側面はあります。
メディアは部数・数字を取らないといけないのでしょうがないのかもしれませんけど、目標は有機農業の面積だけではありません。
化学肥料の削減目標、化学農薬の削減目標も盛り込まれています。
ということは、ほぼすべての農業で関係のある話なわけです。
こういった農政の方針は、5年ごとに出される「食料・農業・農村基本計画」でこれまでも示されていて、国が重視した分野へへ予算投入されることが多いようです。
大規模化、6次化、スマート化、輸出など。
ということは、有機農業推進として来年度以降の大きな予算配分が予想されるわけで、その大きな方向性を知っていると知らないでは農業者自身の長期計画に影響を与えそうです。
農業者としてこの目標にどのように関わっていけばいいのか、一人一人が考えていくべきでしょう。
ということで今回はみどりの食料システム戦略について動画を解説していますので興味がありましたらご覧ください。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・