武田邦彦という大学教授がおられます。
テレビにも出ておられるので有名だと思います。
資源材料工学が専門で、環境問題に関しても詳しい方で著書も多数ありますが、主張していることが世間に言われていることと正反対だったりすることが多いのでトンデモ学者という見方もされています。
先日ちょっと調べものをしていたら武田先生の記事にあたって、ついつい地球温暖化について読みふけってしまいました。
地球温暖化の原因が二酸化炭素であるという説について、そもそも二酸化炭素は悪なのか?という点から切り込み、地球の歴史や生物学的観点から、事実をもとに温暖化のことを考察しています。
詳しい話は彼のブログなり著書なり見ていただければいいのでここでは書きません。
彼の主張は世間一般に広がっている意見とはまったく別のものです。
多数派が正義だとすれば武田氏は間違っていることになりますが、世の中はそんな単純ではありませんし、少数派が間違っていると言ってしまえば地動説は日の目を見ることはなかったでしょう。
ただ、武田氏の意見が正しいかどうかは別にして、そういう意見もあるというくらいに見ておくのがよいのではと思います。
つまり、ストップ温暖化の意見と温暖化推進論の両方を取り込んだうえで自分で判断するべきではないかと。
両極を知る、というのは非常に大切なことです。
これは有機農業者がやってしまう農薬害悪論にも通ずる話です。
一方的に否定してしまうのではなく、農薬は安全だとする意見と危険だとする意見、両極の意見を知ってから判断すべき問題なのに、農薬を否定することを土台にして農業を組み立ててしまう怖さがあります。
なぜ農薬がだめなのか?
ということをもう一度深く掘り下げてみたいと思います。