研修生が動き出して数日がすぎました。
全体像が見えていない中でのいきなりの作業にとまどいがあるようですが、それは農家へ研修に来た時点であきらめてもらいましょう。
農業経営として、いまどうしてもやらなければならない作業というのが必ずあるので、それがひと段落すれば時間をとって座学のようなことをできると思います。
とはいえ立ち話をしている時間は非常に長いです。
雑談も含めて作業ひとつひとつについて説明がいるからです。
これはひととおりの作業を覚えてしまえば徐々に減ってくるものですが、労働力を提供してもらっている以上は充分な時間をとって知識や経験を伝えていこうと思います。
というギブアンドテイクの関係をもつ研修生ですが、今年の研修生はひとあじ違います。
(毎年すごい面々だと思ってますが・・・。)
初心者の特権「思ったことをズバッと言う」をしっかりと表現してくれます。
そして改善すべきところは指摘してくれます。
これはありがたいです。
自分では最良と思ってやっていることが、他人から見ればもっといい方法があったりするので、そういうところを指摘してくれる人間がいるのは貴重です。
うちのやり方をベストだと思わず、常に上を目指す。
そんな研修生が揃いました。
とヨイショしておきますので、これからも思ったことはズバッと、でもオブラートに包んで僕が傷つかないように、御意見お願いします。
改善提案として書類提出があれば、大根1本から野菜詰め合わせセットセットまで現物支給します。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・